自作CMSのメリットと創ったことによる優越感

webサイトの更新を手軽にする、というのは運営者からすると非常に重要なテーマです。このページではCMSを作るに至った経緯や実際に創ってみての運用、その感想等を紹介します。
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<<お知らせ>>(2019/8/24)
実はCMSの作り方を流布しようと動いています。
現在、そのサンプルサイトは完成した状態で、実際に動かしてもらえる状態です。
ご覧になる方はこちらをどうぞ。
まだ途中ですが、作り方をnoteにて発表しています。
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今日はCMSの話だよ。

CMSってなんだっけ?

コンテンツマネジメントシステムだよ。

あーぁ。あれね!
1.ページ更新の手法を振り返る
私はwebサイトに手をだしてから6年ほどが経ちますが、最初からCMSでやっていたわけではないです。振り返ると主に3つのステップがありました。
1-1.ホームページビルダー時代
一番初期のころはまだPHPやJavaScript、jqueryはもちろんHTMLもCSSも全く知らなかったので、ホームページビルダーを頼りに創っていました。確か当時のバージョンは16。
日付で言うと2012年5月から公開したサイトはこの段階でした。
ホームページビルダーってcssやhtmlを触るところもあるんですけど、「初心者でも簡単にホームページが作れますように」というのを命題に作成されているので、ホームページに直接書き込むような形で文章を書いていくこともできるんですよね。
そのやり方でたぶん1年強くらいやっていたんじゃないかと思います。
この頃の課題として、こういうツールの力を借りても
- いちいち更新ファイルをサーバに上げる手作業が面倒
- ヘッダやサイドメニューといった共通部品を個別のファイルに書いていたので管理が煩雑
というものがありました。
ホームページビルダーの活用と並行してHTML、CSSの勉強は進めていたので、徐々にwebページの構造を理解しかけていた時期でもあります。
1-2.phpの存在をしり、共通部分の一元化を実施
ホームページビルダーの段階で「webサイトをやってる人はみんなこんなに面倒なことをやっているんだろうか・・・?」という疑問をもっていました。
世にはアメブロなんかが出てましたから技術的にできるんだろうという想いはあったけど、じゃあどうやって自分にできるかという点は皆目見当がつかないままでした。
ですが、この疑問からいろいろ調べていくうちに「php」に出会うことになります。phpっていうのはプログラミング言語のことですね。
これを使うとページの共通部分の一元管理ができると!
そしてこの頃から新しいサイト(このサイト)を作り始めました。ホームページビルダーに頼ることは辞めよう、という初心者からの脱却を目論む計画の元、さらに勉強勉強の日々でした。
結果、トラオとルカちゃんを使った対話形式でお届けするサイトにすることとなり、このときはじめて外部に仕事を依頼しました。私じゃこんなかわいいイラスト書けませんからね。

「かわいい」だって。えへへ。

いや、ぼくのことだよ。
このとき、共通部分の一元化は叶いましたが、肝心のコンテンツの更新は自分でhtmlファイルに直書きしてファイル転送ツールを使ってサーバに上げるというまどろっこしさ抜群の手順でした。
このルカちゃんってキャラクターが

泣いたり・・・

閃いたり・・・

拗ねたり・・・

喜んだり・・・

猫になったり・・・
するからどうしてもただのテキストではその変化を表現できなくてわざわざhtmlを触るという手間がかかってしまいました。
最初のころはまだ新しいことを始めたということがモチベーションの維持を手伝いましたが、徐々に低下してしまいました。
とにかくコンテンツの更新がめんどくさい!これが課題でした。このサイトはver.1を2014年5月に公開しています。
1-3.htmlの直触りは廃止!テキストファイルの変換に乗り換え
「コンテンツを更新するためにhtmlを触るのはもう終わりにしたい・・・」
更新の面倒くささを感じ、いつしかこう思うようになっていました。そこで閃いたアイデアがプログラムにテキストファイルを読み込ませる、というものです。
これをすれば純粋なテキストと、マークアップのための少しの文字列だけで更新ができると思いました。
実際、試してみるとこれは叶いました。グッと楽になりました・・・が!
結局、ファイル転送ツールを使うという点は変わってません。ここが一番の課題でした。
この状態から少し年月が経ち、新しいサイトを立ち上げることになります。それがこちらです。
この新サイトは外部のライターに執筆を依頼しています。もらったテキストをweb掲載用に整えるんですが、これがもう本当に本当にめんどくさい。お金払ってるけど、俺がお金くれ!くらいに思ってしまい、限界になりました。
この次にたどり着くのがCMSの開発です!
2.自作CMSの仕様、使用感について
CMSはものによっていろいろでMovableTypeやWordPressはcssを触るなど自身でサイトのレイアウト、スタイルを調節するところまでサポートされています。
ですが、私の場合は完全な個人サイトですので、コンテンツを更新する部分に特化したCMSです。
大まかな仕様、できることとしては
- 新しい記事の登録
- 記事の更新
- 公開/非公開の設定
- 人気記事フラグの設定
くらいです。実際のUIは
こんな感じです。アイコンの選択が超楽になりました。
テキストファイルからの変換でマークアップさせる必要があるので、タグ変換文字の入力もクリックひとつでできます。
こりゃーどえらいことですなぁ(>_<)
3.自作CMSのメリット、優越感がすごい
紆余曲折と試行錯誤を経て自分でCMSをつくるところまで来たわけですが、正直世に出回ってるCMSに比べると足元にも及ばない程度の出来です。
それでも自分で作った!そしてそれを使って運用している!ということが最高の快感です。
あとはめっちゃ独り相撲ですけど、WordPressでブログやってる人への「どやさ感」が半端ないですね。ぼくの内から湧き出るどやさの感情が。
WordPressは一度レンタルサーバにインストールして使ったことがあるけど、見事な出来でした。デザインも洗練されているしユーザにストレスを与えない設計、UI、サポート、実に見事。
でも「自分で作ったどー!」という快感には勝りませんね。
これからもさらに自分で使い勝手を良くしていくという楽しみがあります。カスタマイズはいかようにもできます。
なによりも更新が楽になった、これです。もうファイル転送ツールを使わなくていい、これが最高です。記事の更新に関して本当に必要なことだけに力を割けるようになりました。
このCMSの運用は先月から始まりましたが、今月既にこれを使って15記事も更新できました。これまでは0記事の月も平気であったのにデス。
これは誰にでも勧められるかというとそうではなく、単純にぼくがこの方面に興味をもっていたというだけですが、CMSの内的な仕組みや構造にはある程度詳しくなれたと思います。
スキルアップと記事更新作業の簡略化、成果物への満足感、これらがメリットです。
(2019/8/10)
冒頭でも述べましたが、実はCMSの作り方を流布しようと動いています!!
現在、そのサンプルサイトは完成した状態で、実際に動かしてもらえる状態です。
ご覧になる方はこちらをどうぞ。
ゆくゆくは作り方をnoteにて発表しようと考えています。
4.おわりに
初めて作ったCMSは結構稚拙で現時点で既に反省や課題が浮き彫りになっています。それも踏まえながらより自分に適したものに今後更新していこうと思います。
また作り方のページも作りますね。真似するものではないと思いますが、参考までにということで。
ありがとうございました。