2拍3連符をマスターする練習法
なかなか上手に吹けない人、もう大丈夫です。2拍3連符をマスターする練習法をお教えしますので、これでイケてる2拍3連符をバッチリ決めてやりましょう!
う、う、うえぇぇん。。。
どったの?
さっきから2拍3連の練習をしてるんだけど、しっかりハマってる気がしないの。
じゃあこれを機会にマスターしようね。
おいっすー!
1.2拍3連符とは?
2拍3連符っていうのは、2拍の中に3つの音を均等に入れることだよね。
そうそう。まん丸のホールケーキを綺麗に3等分する的な難しさがあるよね。初心者が陥りがちなのがこれ↓だよ。
そうそう。こうなっちゃうんだよ!4/4なのに一小節に4分音符が6つもあるから余計に混乱するんだよ。
2拍3連符とは2拍の中に3つの音を均等に入れることです。譜例にも挙げましたが、初心者は1つ目と2つ目の音が長くなり、3つ目の音で帳尻を合わせる形になりがちです。次の章で2拍3連符の構造をしっかりと理解して涼しい顔でサラッと吹けるようになりましょう!
2.コツはタイを取ること
じゃ、さっそく入るけど、まずはタイを取ってみてよ。
ちょっとまって。これ↓のどこにタイがあるのよ?
ふっふっふ。ここが2拍3連符を攻略するための頭の使いどころだよ。こういう↓風に書き換えてみて。
あっ。なるほど。そういうことか。で、これをこう↓するのね。
そうそう。これだったら分かる?
バカにしないでよ。分かるよ!
まずは通常の3連符に分解してみましょう。タイがついた形になっても同じことを違う書き方をしているだけです。実際に他の紙に書いてみたり、面倒だったら頭の中で組み立てるだけで大丈夫★タイが取れたら2拍3連符を攻略する準備は整いました。次は実践編です。
3.まずは歌ってみよう
呑み込みが早い人はこの章はとばしても大丈夫だよ。まずはこんな↓風にメトロノームに合わせて歌ってみよう。
タタタ,タタタ,タタタ,タタタ,ター
次は、もう少し2拍3連符の形に近づけるよ。タイがついてるときに後ろにくる(偶数番目の)音符の発音を「タ」から「ア」に変えてみよう。伸ばし棒じゃなくて「ア」ね。こう↓。
「ア」の音をしっかりと発音するところがポイントみたい。「タアタ」と「アタア」になるのね。
最後は「ア」を伸ばし棒にするだけだよ。こう↓だね。赤マルがついてる音が伸ばし棒だよ。
ターターター,ターターター,ター。。。
あ!!ちゃんと2拍3連符のリズムが歌えてる!今歌ったのを楽譜に起こしたらこう↓なるわ!
これで[2拍3連声に出して歌うバージョン]は完了です。うまくいかない人は何度もチャレンジしてみてください。電子メトロをお持ちであれば、3連符のリズムで音を鳴らしたり、カチカチメトロでも1拍に3回音が鳴るようにしてみて、歌ってみましょう。「タアタ」と「アタア」が「タア」「タア」「タア」になることを意識してみてください。
4.楽器で吹いてみよう
最後は楽器で吹いてみようね。これが出来たらもう2拍3連マスターだよ。
なにかコツとかないの?
基礎練習でやるときはもちろんのこと、曲に出てきたときも2拍3連の瞬間は頭の中を1拍を3つに分割して「タタタ」とか考えながら吹くとやりやすいかな。
「タタタ」じゃしっくりこないから3文字の言葉を入れてみるわね!
声で歌えたらあとは楽器で吹く/叩くだけです。曲中に2拍3連符が迫ってきたら脳内を3連符に切り替えてキチッとテンポにはめてやりましょう。
5.おわりに
2拍3連符、マスターできたね。
やぁ~できちゃったよ。えへへ。
今回も使ったけど、ややこしい楽譜に出会った時はまずタイをとってみるのをオススメするよ。
うん!これで後輩にも自信をもって教えてあげられるわ!
じゃあホールケーキも綺麗に3等分できるね!
それとこれとは話が別なんじゃ。。。
2拍3連符を練習する時のポイントはまず、楽譜を1拍3連符の形に分解してタイをとること。声で歌ってみてメトロノームに合っていることが確認できたら楽器で吹いて/叩いてみましょう。タイをとる、という練習法は2拍3連符以外にも応用できます。正確なリズムで心地よいハーモニーを奏でてくださいね♪
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