webライティングの依頼のやり方と失敗しないポイント・注意点
それ自体は私も有効だと思いますし実行もしたのですが、実際は軽いノリで発注するようなものではなく失敗をたくさんしました。
その経験談や失敗しないためのノウハウを紹介します。

自分で書くのもいいけど・・・

人に書いてもらうのもいいよね!
1.発注時に仕様を明確にしておく
外部に発注するにあたって仕様の明確化は非常に重要です。
- どんな内容を
- 何文字で
- どんな文体(テンション)で
書いてもらうかをしっかりと共有しておきましょう。
このとき、抽象的な言葉は避けお互いの認識に齟齬がないように注意してください。
これら3つと注意点1つをあわせた4つについて詳しく紹介します。
1-1.文章の癖
文章には人それぞれクセがあります。
- 「!」を多用する
- 「思います」を頻繁に使う
- 語尾が特定の言葉に偏る
- 句読点がやたら多い
など、様々です。契約が初めての場合、これを避けるために予め書き方の指南書のようなものを見せておきましょう。
自分で作ることができるならそれでいいですが、既にネットに上がっているwebライティングに関するノウハウを説明したページを案内するのでもいいです。自分の中で「これだ!」と思ったものを共有しておきましょう。
「webライティング 書き方」とか「webライティング 基本」で検索するといくらでも出てきます。
1-2.執筆してもらう内容の確認
内容はコンテンツの核となりますから、しっかりと確認・共有しておきましょう。
おおよそを伝えたらうまく汲み取ってくれる方もいますが、中には勝手に拡大解釈&曲解して的外れなことを書いて出してくる方もいます(実際いました)。
経験則から言うとそういう人はお金をもらって文章を書くという行為を舐めてます。
1-3.文字数の指定
文字数の制限も大事です。
一度無制限でお願いしたらバカ長い文章が出てきて面食らったことがあります。もちろん私に非があります。
文字数の目安ですが、サイトの特色や扱う情報、またターゲット層によって適切な文字数は変わってきます。文字数が多い場合でもイラストや写真の挿入でグッと読み手の負担を減らすこともできます。ですので、一概にこの文字数、と断言することはできません。
これをクリアするためには外部発注の前にある程度自分で記事を書き、公開し、検索時の表示順位やアクセス解析からユーザの反応を調査しておくのがいいです。時間をおいてから自分の目で読み返すのも十分な効果を発揮します。
データや事実からの判断でなく実際にユーザの声を聞きたい場合はクラウドワークス等で記事に対するレビューを募りましょう。やったことありますけど、結構ためになる意見が寄せられます。あと褒めてくれる内容も多くて、お金を払っているとはいえ嬉しい。

褒めてもらえるとやる気でるよね。
1-4.文体(テンション)をどうするか
文章は文体いかんで読み手に与える印象が随分と変わります。「だ・である調」か「ですます調」かもっと砕けた「口語調」か、いろいろできますね。
これもサイトのカラーにあったものを指定しましょう。
ターゲットによっては今流行り(?)の「ンゴ」や「w」をつけることもwebライティングでは有効です。しかし、多くの方に読んでもらうことを期待している場合は万人向けのおとなしい文章が無難です。
最近は小ボケを挟むのもよく見ます。
大事なのは特に注意を設けずに予想外の文章が納品されたら、こちらにも責任および非があるということです。
文章のような日常的に触れているものはつい自分基準で考えがちですが、相手にも相手の基準があり、それに準じているからこそこちらにとっては想定外のものが納品されることもあるわけです。
できれば過去の作品を事前に読ませてもらえると安心ですね。web開発系の案件では過去の実績を提示することが契約に進む要件であることが多いです、もちろんライティングでも有効です。
最近はこういうものもあるんですね。webライティング技能検定
2.納品の時期、形式、方法
お次は納品についてです。
作業をお願いし、着手してくれるところまで進めば一安心です。ですが、納品の段階で納期が守られない、いただいたファイルが開けないなどのトラブルがあるとヤキモキさせられます。
納品に関しては次に示す3つの点に注意してください。
2-1.申し合わせた納品日は初回校正?校了?
本職の方で(全くの別件)外注したことがありますが、そのときは『納品日』として設定した日がいろんな手順・段階(校正等)をクリアした後の文字通り「納品日」でした。(予めそこまで打ち合わせしてたから)
プライべートでwebライティングを外注したときは、「納品日」と設定した日に初めて成果物が提出されました。これもちょっと驚いたけど、まぁしっかりすり合わせとけよって話ではあります。この時は初提出のあとにこちらがチェックして、修正依頼を出して、また返ってきてチェックして・・・となるので、実際にwebに上げる日は10日ほど後のことになりました。
最初に申し合わせができていなかった分に関してはトラブルというよりは気付いた段階で共有する感じですが、ロスであることには変わりありません。契約前の段階でお互いの認識に齟齬がないよう努めてください。
2-2.ファイル形式はなに?挿入画像も頼む場合サイズは?
ファイルでもらう場合はどのファイル形式でもらうかを事前に確認しておきましょう。
挿入画像も併せて用意してもらう場合はファイル形式、サイズ、容量も伝えておきましょう。webコンテンツは紙媒体と違い重いファイルは表示に時間がかかります(昔と比べると大分マシではありますが)
あとは、受注が初めてという方には基本のキの部分も優しく教えておいてあげた方がいいかもしれません。
過去の案件でテキストファイル1点と画像ファイル数点の納品になった方がいました。これらをzipにでもまとめてくれるものかと思っていましたが、一つずつ個別に送られてきました。「やり方が分からなくて・・・」という旨の言葉があったので方法を教えましたが、今の時代こちらが思ってる以上にPCスキルに差があることがあります。
2-3.納品の方法 ファイルでもらう?オンラインで直接もらう?
先ほど、ファイル形式の話をしたのですが、実はファイルでもらうのはかなりオススメできません・・・!
というのもwebコンテンツの場合、ファイルでもらってしまうと次に必ず
- HTML文書に書き換える
- webサーバにアップする
という作業が待っています。書き換えではないとしてもマークダウンの加工は必ず必要になります。
これが最高に面倒くさい!
↓こっちの記事でも書いてるんですが、
もう、さいっっっこうに面倒くさい!!!
私、このファイルでもらってこっちで加工&アップという形で30記事くらいやりましたが本当に堪えました。。。泣

あの時はマジ泣けたね。
ですので、CMSへのアクセス権限を付与してwebページでプレビュー確認できる状態で書いてもらいましょう。できれば装飾もしてもらいましょう。太字にしたいところ、下線を引きたいところ、そういうのは書いた本人が一番わかっていますからね。
かつ、進捗が自分からも丸わかりになります。
3.トラブルを最小限に抑えるための対策
納品日になって納品してくる人いますけど(全然いいんですけど)クライアントとしてはもう少し余裕を持たせてくれると「あ、この人は信頼できるな」ってなりますよね。
逆に平気で過ぎてくるとマジで腹立ちます。
一度、催促したら「○○までには必ず出します!」って返ってきてその○○さえも連絡なしで遅れた人がいてマジで腹立ちました。でもいい文章書くんですよね~その人、卑怯だ。
正直、契約の段階で納期を過ぎた場合減額する等まで決めておきたいけど、最初から相手が納期を過ぎたことを想定するのもなんだか感じ悪いなと思ってできない現状です。
トラブルを最小限に抑えるポイントは3つあります!
3-1.途中経過・進捗を報告してもらおう
途中経過を報告してもらうと安心できます。
これがこっちからお願いせずに自発的にしてくれるともう信頼爆上がりですよ~。
ぶっちゃけ、納期に遅れるのはいいんです。真摯に取り組みさえしてくれてたら。お互い合意の上で納期を決めたとはいえ想定外の予定が入ることもありましょうし、そこはこちらも大人です。
なので、やむをえない事情は想定・考慮しつつ、一定の期間ごとに進捗を教えてもらいましょう。
その時点の成果物を出してもらうのもgoodです。
3-2.初回はお試し回として通常より少額で頼む
これはぼくもやってました。
初回はこっちにもリスクがあるのでリスクヘッジとして少額でお願いします。実際、これが功を奏したこともありました。
初回は相手がどんな人なのか分からないので、当然意味不明な成果物を納品されることも可能性としてあります。そのときに通常価格だとこちらも受けるダメージが大きいですよね。
ぼくは納品物がどうしようもなかったので、もう損切りとしてその契約は早々に終えました。もちろんもらったものはwebには掲載していません。全然クオリティが届いていないので。そんなのを再度チェックする時間ももったいないんです。
3-3.契約前のやりとりの時点で慎重になる
契約前のやり取りの段階でも文章から十分に相手の人柄が伝わってきます。
- 言葉の選び方
- こちらに対する配慮
- 先々のリスクまで見通した提案の内容
- クライアントのご希望に沿うことを第一とした態度
など、いろいろと個性をうかがうことはできます。その時点で「あれ?」と思うことがあればもうお断りしてもいいのかもしれません。
上述の損切りした人で私の気に障ったのが(クラウドワークスでの話です)、こちらからの報酬額提示に対してありがとうボタンだけで済ませやがったことです。
金額のやり取りというのはやはりデリケートなものがあるでしょう。ほとんどの方は「承知いたしました。こちらの額でお受けいたします」とか返してくれます。
それが、ありがとうボタン1つて。
え?舐めとん?
ってなりましたよね。確かにありがとうボタンの使い方って人によって若干差があります。割と気軽にポンポン押してくれる方や「とりあえずメッセージ読みました、後でちゃんと返します!」という意図を込めて押してくれる方など。
とにかく、やりとり段階で怪しい人は避けましょう。
4.おわりに
いろいろ書きましたけど、外注することは自分にはなかった観点や価値観、知識から作成されたコンテンツが得られるのでとても有用です。
しかし、人に、しかも見ず知らずの方に頼むのは相応のリスクもあります。
トラブルなく仕事を依頼できるように参考にしてください。
なにか質問ありましたらコメント欄↓からどうぞ!