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吹奏楽部の楽しいところ

これから吹奏楽部に入部するか迷っている人。ほかにも興味のある部活がある、吹奏楽部じゃなかったら帰宅部にしようか、状況は様々でしょうけれど、吹奏楽部はとってもとっても楽しいです!

「吹奏楽部」だからと言ってなにも楽器を吹くだけではありません。この記事では吹奏楽部への入部を検討中のあなたの背中を全力で押します。

ぼくは吹奏楽部を卒部して10年足らず、ルカちゃんは現役中高生ってことだけど、吹奏楽をやっててどう?

どうって?楽しいよ。

今まさにさ、吹奏楽部に入ろうかどうか悩んでる小/中学生の子やその親御さんがいるからさ、吹奏楽部の楽しいところを教えてあげようよ。

おー!吹奏楽人口を増やそうって目論見ね!協力するわ!

1.演奏の楽しさ

じゃあまずは演奏の楽しさだね。演奏以外の活動もあるとはいえ、やっぱりまずは演奏だよ。どう?どんな時が楽しいの?

んー本番の舞台ももちろんだけど、上達してるのを実感出来てる時が楽しいよね。私さ、楽器を初めて3ヵ月くらいまではマウスピースを口に当てて吹いてみても中々音が出なかったんだけど、そういうことがなくなってきたのが4ヵ月目くらいでその頃から楽しくなってきたんだ。

じゃあコンクールの前あたりから少しずつ感覚を掴んできたわけだ。

そうね。でもやっぱり楽しいのは本番の舞台よね。なんていうか、いい本番はそれまでの練習がどんなに辛くてもやっててよかった~ってなるの。

分かる分かる。サラリーマンがビール飲んで「この為に生きてんだ~!」って叫ぶ感じだよね。

そんなのと一緒にしないでよ!こっちは青春真っ只中なんだからもっとピュアで清純な気持ちよ。ってかそれアンタの現実じゃん!先生や先輩に怒られたりもあるんだけど、いい本番の後はみんな自然と笑顔になるっていうか、舞台の片付けもいい気持ちでできるんだよね。

苦労の大きさと本番での感動度合いは比例するよね。やっぱりいろんなことが重なって練習が不十分で臨んだ本番はそのあともイマイチな感じのことってあるけど、ちゃんと練習を積み重ねてあれやこれや試行錯誤していいステージができるとお客さんも奏者もみんないい気分になれるよ。

そうね。ただなんだろ、これから入部しようかって人にあの感動を言葉で伝えるのはどうにも難しいわ。なんとも形容しがたい気持ちだから。なにかないの?伝わりそうな話。

じゃあ僕が過去に味わったよかった演奏をひとつ紹介するよ。実はこれ、中学/高校じゃなくて大学生になってから入った市民吹奏楽団の話なんだけど、間違いなくあの演奏が一番燃えたし舞台でのあの高揚感を今でも鮮明に思い出せるんだ。大人になってからではあるけど、中学/高校とやってきた積み重ねがないと絶対にあり得なかったと思う。

うんうん。で?曲はなにをやったの?

曲はリードの「アルメニアンダンス パート1」だよ。これの最終部の「Gna,Gna」の部分が最高に燃えるんだけど、団員全員が高ぶってるのが舞台上で演奏しながら感じてたんだ。客席から見たらみんな前を向いて演奏してるだけなんだけど、こんなに今熱くなってるのは自分だけじゃないって確信を持ててたね。演奏しながら「これが自分たちの演奏!?」ってくらい勢いとか覇気の溢れた演奏でとにかく滾ってたよ。この曲が1部の最後で終わったら緞帳が下りるって段取りだったんだけど、緞帳が下りきった瞬間に奏者みんなから歓声めいたものがあがってさ、「今のすごかったねー!」って。ぼくも気づいたら前にいたホルン奏者と握手してて、演奏中にこんなことがあり得るの!?ってくらい自分とみんなが同じ気持ちでいることを感じた演奏だったね。
あともう一つ記憶に強く残ってるのがあって、曲は「エルカミー・・・

あーもういいよ!長いよ!

じゃ、じゃあこれだけ言わせて!演奏中にさ、ランナーズハイみたいな状態になる時があるんだ。疲れをあまり感じなくて「今ならハイトーンもどこまでも吹ける!」「唇が、体が疲れることを知らない!」って気持ちになるの。僕はその時が最高に楽しいね!「これだから吹奏楽はやめられない!」っていつも思うんだ。普段のストレスとかモヤモヤも含めて自分の生きてきたすべてを音に乗せてぶっ放す感じが最高に最高に楽しいんだ。自分の音がホールをガンガンに鳴らしてる感覚がたまらないよ!

そんな状態になるんだ。私もまだまだ未開拓ね。


演奏そのものや演奏後の達成感は言葉では表現しきれない楽しさや充実感があります。
ランナーズハイみたいな・・・という話が出ましたが実際にはそんなものではなくただ調子がいいだけだと思いますが、「どこまでも吹ける!」「いつまでもこうしていたい!」というのは楽しい本番の時によく思います。

それはもちろん自分だけの力ではなくて本番のその日まで一緒に練習してきた仲間のおかげでもあります。大人数で一つのものを作り上げるのが好きな人人に頼ることが苦手な人は自分を開拓する意味でも吹奏楽はもってこいだと思います。


2.演奏以外の楽しさ/得られる経験

『吹奏楽部』とは言いつつも演奏してない場面も実は結構あるんだよね。楽器の運搬だったり踊りの練習だったり宣伝ポスターの作成だったり・・・ルカちゃんはどう?楽しい瞬間とかあるの?

ん~私ね、幼稚園とか小学校に訪問演奏に行くことあるじゃん?あれが一通り終わって、空いた時間に園児や低学年の子と一緒に遊んでる時間好きだよ。

みんな怖がってんじゃない?

うるさいよ!ないわよ!

僕が高校の頃は結構人数が多くて、演奏会前は町に出かけてポスターを貼らせてもらいにお店を回ったりしたんだよね。それ以外にもスポンサーになってもらってお金をもらったりチラシを置かせてもらったり。その辺はいい経験させてもらえたと思ってるよ。

どこの吹奏楽部もそういうことやってるわけじゃないけど、集客とか演奏会の曲目/構成を考えるのは楽しいよね。どうやったら相手に楽しんでもらうか?って思考を癖づけるいいチャンスでもあるし★

演奏機会に恵まれるかって問題もあるけど、幼児から年寄りまで老若男女相手にいろいろ考えきゃいけないのは、後の人生でも役立つポイントだよ。

将来の仕事にも生きてくるっていうのね。

あと校内的なこと言うと、入学/卒業式のときに演奏するから普通の生徒と一緒に並ばなくてよかったり、体育祭でも行進したり、クラブ紹介でも全員参加で演奏したり、なにかと特別待遇な場面もあったね。

学校によって違うところもあるけど、学校側の理解があるとおいしい場面も多いよね。


演奏以外にも旨味がいっぱいあります。幼稚園や小学校、高齢者施設や地域のお祭りで演奏しますが、そのたびに差し入れがもらえたり、校内でも特別待遇のシーンがあったりなにかと有利なことが多かったように思います(※学校によります。

コンサートの準備では構成から曲目、企画、宣伝・集客など考えることがたくさんですから、先生のサポートがあるとは言え、それはそれでいい経験になります。人と関わることや外に出ていくのが苦手な人も克服するチャンスと思って入部をオススメします!10代のうちの失敗は誰も責めませんから!


3.男子編

実はこれが一番言いたかったといっても過言ではないんだけど、当時はなんとも思わなかったけど、今になって吹奏楽部に入るっていうは異性と関わっていく思春期の選択だったんだなって思うんだ。(共学の場合ね。)

え?なに急に。微妙にいやらしいんだけど。

いやいや。違うんだ。決していやらしい意味じゃなくてね、大人になってから気付いたんだけど、人によっては「中学/高校時代はほとんど異性と関わることがありませんでした。」みたいな人もいるんだよ。そういうの知ると当時は音楽に魅せられて入部したわけだけど、異性と関わりのある思春期への選択でもあったんだ、と思ってね。もちろんクラスでもそういう機会はいくらでもあるんだけど、そこから溢れてしまうタイプの男子にはこれは大切な話だと思う。

まー男女分かれてない部活だもんね。そりゃそうだけど、そんなに大事なの?

これはね、大人にならないと分かんないのかもしれない。けれど人格が形成されていく過程で異性との関わりや何か打ち込めるものがあるっていうのはとっても大切なことだよ。中学/高校の6年間はちゃんと大人に通じているからね。

そういうものかしら。まー男子がいてくれた方が楽器運搬のとき頼りになるし、女子にとってもいいのかもね。性別とか国境を越えて一緒に楽しめるっていうのが音楽の醍醐味でもあるし★


共学であれば男子も女子も一緒に活動するのが体育会系の部活とは異なる点でもあります。それは音楽の醍醐味ですし、相手が誰であれ一緒に音楽を作る楽しみや喜びは何物にも代えがたいです。

特に男子の中で周りがみんなスポーツのクラブに行くからと言って自分も流されるくらいなら是非、吹奏楽部も選択肢の一つに加えてあげてください。女子が多いと苦労する場面もあるでしょうけれど、将来的に見て不利なことはないと思います。


4.おわりに

ここで話したのももちろん吹奏楽(部)の楽しさなんだけど、やっぱり大人になってからのいろんな付き合いとか無意識の中にも旨味はあるような気がするね。結構、「中学/高校のときはクラブ何やってたの?」って件があるし、僕の周りでは海外に演奏しに行ったとか、結婚式で演奏したとかあるから卒業してからも続けた場合に限るけど、いろんなチャンスのきっかけになってると思うな。

先のことはよくわかんないけど、細くなが~くやっていけるといいな★


吹奏楽部に入部すると演奏はもちろんのこと、演奏以外にも得られる経験や楽しいことが盛りだくさんです。辛いことやしんどいこともありますが、すべて通して振り返ってみると私はやっててよかったの一言に尽きます。こんなサイトをやってるくらいですからね(^^♪

実際の活動内容や雰囲気はあなたの入部する吹奏楽部に依存しますが、わからないことや不安なことがあればお問い合わせください。分かる範囲でお答えします。入部を迷ってる方は判断材料の一つとして参考にしてみてください。ありがとうございました!


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