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1st,2nd,3rdそれぞれの役割と初心者にも積極的に1stをまわすべき理由

パートによりけりですが、半分以上はパートの中にさらに1st,2nd・・・とパート譜割がありますよね。

みなさんはこの譜分けをどのように行っているでしょうか。いい演奏をするにはバランスが大事ですよね。

私が中学生のころは恐ろしい間違いが横行していたのでそうならないように注意喚起と共に適切な譜分け方法をご紹介します。

今日はパート譜をパート内でどう分ける?という話だよ。

パ、パート譜の分け方って大事だよね!

なんで焦り気味なの?

1stになったらプレッシャーが大きいじゃん!私がいかに避けてるか・・・!

そうならないように練習しなってば(汗

1.間違った譜分けとは・・・?

これは聞いた話だけど(実話だけど)、1年生は全部3rd,2生は全部2nd,3年生は全部1stに譜割をしてる学校が昔あったらしいよ。

えぇー!!こっわ!

また後でも話すんだけどそれぞれのパートにはそれぞれの役割があるから強ちデメリットばかりという訳でもないんだけどね。

でも、中学生とかだったらこれから楽器を始める人たちだよね?1stが吹けるまで2年もおあずけなんて嫌だな~。

たしかにおあずけプレイはちょっとね。。。

そんな言い方してない!


私が中学生のころは見事に「1年=3rd」「2年=2nd」「3年=1st」で固定でした。全曲です。

だからなのか、ぶっちゃけ心のどこかで「3rdや2ndは下手な人がやるんだな」と思ってた節があったかもしれません。

2年間に渡る1stのおあずけをくらったからこそ1stが好きというのもあるかも。

そのあと歩む吹奏楽人生で知ったことですが、やっぱり各パートがしっかり機能することで音楽に厚みが出て、表現が豊かになるので、パート間で明確な技術差があるのはあまりいただけません。


2.1stには1stの2ndには2ndの・・・それぞれ伸びるポイントがある

ここまでで、「技術レベルに沿った安直な譜割はよくない」というのは分かってくれたよね。

はい!

でもそれぞれの役割?っていうのが曖昧だな~

2-1.1stはパートの顔。どのパートでも特に目立つ役

1stはなんといっても「パートの顔」だね。

客席で聴いてても一番よく聞こえてくる音だもんね。

そうだね。だからこそしっかりと鳴ること、また音色が綺麗なことが重要だよ。

2ndや3rdの方が大きいとバランスが悪いもん。

1stはパートの中でも先頭に立って、時にはバンド全体の先頭に立ってリードしていくこともあるから技術面はもちろんだけど度胸も持ち合わせてほしいよ。

ど、度胸ね!そうだよね!大事だよね!汗

まあでもいきなりは難しいから人数に余裕があればしっかり演奏できる人と伸び盛りの人をセットにするのがオススメです!


1stはパート内で最も高い音域を担当することが多いですね(メロディでも伴奏でも)。だから特段努力しなくても聴こえはします。ですがその分2,d.3rdに比べてスタミナや火力が必要になります。

1stが頼りないとただそれだけでパート全体が弱弱しく聴こえてしまいます。1stが当たった時はリードしていく気概と主張していける技術をもって臨みたいですね。


2-2.2ndは厚みをつくるパートの要

2ndは1stに比べるとハモリを担当したりすることが多いパートだね。

でも3rdに比べると主旋律も1stと一緒によく吹くよね。

うん。さっき1stはパートの顔って言ったけど、2ndは内面みたいな部分があるんだ。つまり?

2ndが下手だといくら1stが上手でも「顔はいいけど中身が残念な奴」になっちゃうってこと!?

That't right!!

1st以上に大事にしてほしいのは音感だね。基礎合奏では和音の構成のうち第5音を担当することが多いから(もちろん他のもやるよ)しっかりと根音に合わせて第3音が入れるように土台を作ってほしい。

ふむふむ。あ、そういえばハモリのメロディって1stに比べてつまらないことが多いにゃ。

はー、でたよ。初心者あるある。

なんですって!?

そういうこと言ってるうちはまだまだだね。一音一音が1stと違ってて厚みを演出できるっていうのは2nd,3rdの特権なのに。。

し、知ってたし!ちょっとどんな反応くるか見たかっただけだし!


1stが実直に突き進んでいく性格だとすれば、2ndはトリッキーさや時には繊細さを求められるようなところがあります。

初心者のうちは1stのテンションについていけず、ハモってるはずなのに「コレジャナイ感」が出るのはあるあるです。これを避けるためには1stがどんな感じに吹いてるかを自らが1stを吹く機会によく学習しておくことです。

音域的には1stより優しいですが、技術的には音楽の骨格をより骨太にするための正確さが求められます。


2-3.3rdは縁の下の力持ち

3rdも2ndと似たようなところがあるね。あまり目立ちはしないけど、しっかりと下で支えるところ。

たまに3rdだけ他パートと一緒に吹いたりもしてるよね。

そそ。だからパート内で限定するとオクターブ下げたりハモッたりロングトーンで土台的な振る舞いになるんだけど、パートとは離れたところで隠れた名役者的な一面もあるんだ。

3rdだけサックスやホルンとメロディー吹いてるの見たことある!

そういうのはトランペットにグイグイ来てほしいっていうよりはその他パートの音色を補完してほしいとか、推進力をつけてほしい、というような意味だったりするね。


3rdは2ndと似てるけど、より縁の下の力持ち的な要素が大きいです。ハモリで厚みを演出することもありますし、1stがメロディを吹いてる下で2分音符や全音符を伸ばしてることもあります(あれ好きです)

スタミナの面では特段心配はありませんが、音域が低いだけにオーバーブローになってしまわないように注意が必要です。


パートによってはさらに4thがあったり(ホルン)とか曲によっては5,6,7,8~まであるのも稀にありますね。

どのパートが何を吹くかは結構作曲者に依存するので絶対はないのですが、慣例的な役割はだいたい上記の通りです。

3.本番の曲順による決め方も有効

ここまでの話を踏まえて「じゃあどうやってパートを決めるの?」って話なんだけど。。

はいはい!それぞれが吹きたいパートを吹くのがいいです!

はぁ。。。話聞いてた?

適性とかメンバの得意分野とかあるじゃん!

(適性と得意分野ってほぼイコールなんじゃ・・・)

でも確かに決められない!ってときがあるかもしれないね。

そーだそーだー

そんなときはコンサートの演奏順に沿って決めるというのもありだよ。

何曲もやる場合はスタミナのことも考えないといけないもんね。

そうそう。だから1stがたて続けにならないように工夫したりとか。

でもそれだと席移動が頻繁にならない?

よく言ってくれた!そうなんだよ。だからそっちを優先してコンサート単位でパートを固定にしているバンドもあります。


・・・といろいろ言いましたが、楽譜が配られた時点では演奏順が決まってないこともしばしばありますので、あまり参考にはならないかもしれません。


4.ソロはパートにかかわらず決めた方が良い

ルカちゃんさ、こんな経験ない?

ある!よくある!

まだ言ってないじゃん。。。ベタなボケやめてよ汗

「私この曲3rdだけど1stのソロやりたかったな~」ってこと

あー・・・あるある。あるよ。

これは是非オススメしたいんだけど、ソロに関してはパートにかかわらず上手い人が吹いた方がいいよ。

言わんとしてることは分かるけどさ。。。せっかく伸び盛りの子が1stでソロ吹けるのに2ndの先輩がとっちゃったらなんか残念じゃない?

でもお客さんからするとさ、「実は今吹いてる人より上手に吹ける人がいます」っていう方が嫌じゃない?

そんなのお客さんにはわからないじゃん!

いやいや、ぼくが言いたいのはね、もっとソロを取り合え!ってことなんだよ。「たまたま1stを吹くからソロも私のもんで~す」って。あほかと。

んな!あほって。

ソロを取り合って練習した方がみんな上達するじゃん。部内でオーディションしたらいいんだよ。


この話は団体の人数にも大きく左右されるので1stを吹くことになったら自動的にソロも私のもの、というケースも往々にしてあると思います。

でも、ソロは奪い合った方がより練習に実が入るし、自分一人だけが演奏するということのありがたさも感じるでしょう!


5.おわりに

はい、一通り話してきたけど、ルカちゃんはどのパートが好きなの?

うーん。。。もっと上手かったら1stで目立ちたいけど、今は2ndで1stと3rdの間を取り持つっていうのが好きかな。

それぞれに良さがあるからね。いいと思う。

がんばってソロを吹けるようになるぞー!


曲によって1stがおいしいとか、3rdがおいしいとか様々なのでパート譜割はひょっとすると揉めるバンドもあるかもしれませんね。

小学生や中学生、高校生のまだまだ伸び盛りな方の場合はそれぞれの役をしっかり全うできるようにパート練習でも合奏でも意識をしていけるといいです。

ありがとうございました。


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