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先生に勧めたい!『まゆみ先生の吹奏楽お悩み相談室』

読了:約2分

対象:吹奏楽部の顧問の方、顧問に不満のある部員

吹奏楽部がメディアで取り上げられた頃から少しずつ書籍の方も充実するようになりました。 吹奏楽に関する書籍はクラブ活動の運営から指導方法、スコアの読み方、小説、あるある本などなど、多岐に渡っています。 その中でも早い時期に出版された『まゆみ先生の吹奏楽お悩み相談室』をご紹介します。

もーヤダヤダヤダヤダ!!なんであんな奴が吹奏楽部の顧問やってんの!?てか教師やってんの!?信じらんない!

荒れてるね~。なにかあったの?

いやね、なんか全然部員のこと考えてないっていうかさ、私のソロにケチつけるっていうかさ。。。

(それってルカちゃんが下手なだけなんじゃ(;´д`))
うーん。そうだね、じゃあそんな先生にオススメの本『まゆみ先生の吹奏楽お悩み相談室』を紹介するよ。

『まゆみ先生』って何者?

まずは著者紹介だよ。緒方まゆみ先生です。すごく経験豊富な人なんだよ。

経験?・・・経験って吹奏楽部のってこと?

ん?夜の実践経験だよ。

嘘はやめなさい!下ネタにもっていかない!

amazon 商品説明 著者について から引用

東京都出身、国立音楽大学卒。27年間、東京都公立中学校音楽科教諭として勤務し、2007年からは福井県私立中高校教諭として勤務する。在職中、勤務した多くの学校で吹奏楽部をゼロから立ち上げ、全日本吹奏楽コンクール全国大会4度出場、その他、多くのコンクール、コンテストにおいて優秀な成績を残す。授業においても、多くの研究、プロジェクトに参加する。2006年、「東京都ふれあい感謝状21」受賞。2010年、ルーマニア「ブカレスト国際指揮マスターコース」においてディプロマ修得。「音は心」をモットーに、常に子どもたちの健全な心の成長を願い、生きる力、心の教育に力を注いでいる。2008年よりフリーとして、音楽教育活動・吹奏楽指導に関わっている。

漢字多いな。。。

27年間て。私の人生の倍くらい先生やってたのね!

そうそう、すごいよね。こういう経験ももちろんこの人の本を勧めたい理由なんだけど、やっぱり現代の教育業界が抱える問題に対しての意識の高さやいかにして子ども(部員)の心を育んでいくかって点に対して造詣の深さが伺えるんだよ。これ↓読んでみて。

本書まえがきより要約
・保護者の価値観、意識の変化と多様化による子どもの変化……ひと昔前ならば「話せば分かる」ことも、「話しても分からない」状況になることが増えました。社会の閉塞感と格差社会の中で、様々な価値観や環境を持つ保護者が増えています。(中略)ゲームやネットなど仮想現実に身を置くことで、他者との関係を保つ子どもたちが増えました。その結果、ありのままの自分を出せずに「周囲からどのように見られているか」を気にする子ども。失敗を恐れ、初めからうまくゆく方法を求める子どもが増えています。

本書まえがきより要約
・現場に求められる「目に見える結果」……以前ならなにかトラブルがあったら、担任か校長に直接、声は届きました。しかし今はいきなり弁護士が学校に乗り込むような時代です。そのような環境では、だんだんと「新しいことはなるべくしない、させない」「現状を維持して、問題を起こさない」という流れになってきます。評価の基準や学力の可視化も進む中で、「自己責任」という言葉が教育の世界にも入ってきました。(中略)これから長い先を見据えて今、なにをするべきかを考えるのが本来の教育であるはずなのに、「今、結果を」「数値化して目に見える形にして」出さなくてはならなくなったのです。その結果、(中略)子ども達と直接「向き合う」時間は減る一方になったのです。

先生も大変なのね。まゆみ先生のことは分かったから本の中身を教えてちょ♪

まゆみ先生のブログはこちら

第1章 部の運営/保護者との関係

第1章だよ。保護者とのイケナイ関係だって!

『イケナイ』はついてないよ!はよ目次!

●吹奏楽部をゼロから作る
 -コラム 「心」を育てる部活動
 -コラム これが「入部の手引き」だ!
●異動についての悩み
●年間計画を立てる
●部員勧誘
●パートの決め方
●保護者会を作る
●OB会を作る
●OB/保護者との関係作り
●部費
 -コラム 「こんなこともありました・・・・・・」①

今まさに吹奏楽部の顧問として悩んでる先生にとっては読みたい/知りたい内容ばっかりだね。入部の手引きの例が載ってるのとか、部員勧誘時に言っていいこと/言ってはいけないこと保護者との付き合い方街の楽器店との関係の築き方がまとめられてるからぜひ参考にして欲しいよ。

ほかにもいろいろあるみたいじゃない。保護者系の話が結構充実してるわね。

第1章は部の運営/保護者との関係についてです。保護者会のメリット/デメリットに始まり、いかにして関係を築いていくか、ご理解いただくか、どういった配慮が必要か、まゆみ先生の失敗談など参考になる内容です。
個人的には第一希望の楽器に慣れなかったことを引き摺ってる子になんて声をかける?というところがグッときました。コラムにはまゆみ先生が剣道部の顧問だったころの失敗談もあります。ちょっとほっこりする内容なのでお勧めです。

第2章 日々の指導と練習

●新1年生への指導
●吹奏楽指導のスキルアップ
●指揮法の上達/指揮の表現について
 -コラム リハーサル・テクニックのチェックポイント
●講習会の受講
●外部指導者への依頼
 -コラム 小編成のバンドのチーム作り
●生徒同士の人間関係をスムーズにする
●「オフシーズン」の過ごし方
 -コラム パートリーダーのチェックポイント
●アンサンブルの練習法
●吹奏楽における身体表現
 -コラム 「こんなこともありました・・・・・・」②

この章では吹奏楽以外の音楽に触れてみましょうとか、講習会に参加してみましょうとか、他校の吹奏楽部への見学とか、外部指導者に協力をお願いしてみようとか、他校と合同練習を企画してみましょうとか、外の世界にはたらきかけていく内容が多いよ。もちろんこのときの注意とかポイントを踏まえてね。

へ~、外に出ていくのって大事よね。いい刺激になるし、学校外にお友達を作るチャンスだわ!『SNSで他者との直接的な関係が希薄に~』とか聞くけど、逆手にとってSNSで情報交換したり、直接的な関係がないからこその相談とかもしたいわね!

第2章は日々の指導と練習についてです。第1章と違い、実際の練習現場に対する話が中心となっています。外部講師をお呼びする際の注意点や生徒同士の人間関係についても深く言及しています。『学級担当・保健室との連携を密にとりましょう』とか、『個別指導で納得・理解させましょう』とか、ほかにもそういうことで苦労している先生へのメッセージもあります。やはり、上達していく/変わっていくには外部の協力も不可欠でしょう。そうした考えにはこの章がピッタリですから、一読の価値ありです。

第3章 コンクール

●初めてコンクールに出る
 -コラム コンクールで心を育てる
 -コラム コンクールの「舞台裏」
 -コラム 審査員の仕事
●全員参加か、メンバーを絞るか
●コンクールの選曲
●コンクール直前にやること1
 -コラム 「目標達成シート」の使い方
●コンクール直前にやること2
 -コラム 「上位大会」へ向けて
●効果的なホール練習の方法
 -コラム サウンドがブレンドするセッティング例
●終わり方/終わらせ方
 -コラム 「こんなこともありました・・・・・・」③

これもね、結構濃いよ、内容が。セッティング例は写真付きで解説があるのとか、課題曲の選び方も参考になるね。

ここは私たち部員にもいいね。ただ楽器の練習をする以外にも考えることはたくさんあるわ。

第3章はコンクールについてです。コンクールへの出場可否を決定するところから、選曲、いかにしていい流れで本番を迎えるか、また本番の裏側や審査員についても経験をもとにした意見が載っています。全員がフルスコアを持ちましょう、という記述もあるので、こちらの記事も参考にしてみてください。

第4章 コンサート

●コンサートを開くまで
 -コラム 選曲、プログラミングのコツ~聴いて「美味しい」演奏会
 -コラム 「新人演奏会」を開こう!
●集客の方法
●学校行事での演奏
●秋に行ないたい、地域での演奏活動
 -コラム 「訪問ボランティア演奏/老人ホーム編」の実際例
●チャリティーコンサートを開く
 -コラム 「こんなこともありました・・・・・・」④
●最後に

この章ではね、老人ホームでの演奏の実際例のページが役に立つと思う。曲目も司会も載ってるんだけど、パターンを変えてみたりアレンジを加えたらいろんなステージで応用が効きそうだよ。

じゃあこれを参考にしてオリジナルのレパートリーが増えるといいね。

第4章はコンサートについてです。特に勧めたいのが、『秋に行いたい、地域での演奏活動』の項です。「待っていても本番は来ません。営業しましょう」という節があるのですが、訪問演奏の機会が少ない団体にお勧めです。顧問の先生はホントに大変だな。。。という印象も受けますが、地域の活性化にもなるので実践していただけたらと思います。
高齢者施設での曲目、司会例が載っているので、アレンジしていろんなステージで応用するのもいいと思います。

おわりに

ルカちゃんもさ、この本をその顧問に読ませていい指導してもらいなよ。

うん。それもいいんだけど、私やっぱり練習頑張るわ。

それはルカちゃんが下手なのを指摘されて、それが図星でイライラしてたってことでいいの?

う、うるさいよ!

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