吹奏楽部のアトピーの人へ、周りの人へ
今現在もそれに苦しんでる方はたくさんいるでしょうし、出来れば周りの方にもご理解いただいて気持ちよく部活動をしてもらえたら、というのが私の願いであります。ですので、体験談や自身がそうだったからこそ言えることをアトピーご本人様、その周りの方へ向けて綴ります。
ぼく、実はアトピーだったんだ。
もう治ってるの?
うーん。。。完治はしてないけど、生活に支障がないくらいにはなってるネ。中学/高校の頃は結構苦労してたから今日はその話をするね。
身体に悩みがあってもクラブ活動は楽しくしたいもんね!
1.アトピーの周りの人へ
実は私の周りにもいるんだけど、何か注意することとかってあるの?
そうだね、『掻いたらダメ』系のことは言わないでほしいよ。それは本人が一番分かってるからさ。
そうなの!?私何度も言ったことある。。。あんなに痒そうにしてるんだから言っちゃうよ。
それも分かるんだけどね。本人だって掻きたくないさ。でもやむを得ないんだ。アトピーは治すっていう見方もあるけど、付き合っていくっていう考え方も大切なんだ。だから掻いてしまうのは仕方がないとしてその後のケアをしっかりすることが大事なんだよ。
なるほど。彼氏と喧嘩しても後でちゃんと仲直りすればいい的なやつね。逆にさ、積極的に出来ることってないの?
うーん、なかなかないなぁ。いやね、いい病院を教えてくれるとか薬を紹介してくれるとか評判の民間療法を勧めてくれるのもいいんだけど、やっぱりどれも余計なお世話な気がするなぁ。
ってことは「掻いちゃダメだよ」って言わない。だけでおkなの?
そうだ!気にかけておいてもらえる、っていうのは嬉しいかな。汗をかくシーンや屋内から屋外への移動みたいな温度差が生じるときは痒くなることが多いから適宜声をかけてもらったり配慮してくれるといいね。
アトピーの方の周りの人が出来ること、挙げてみました。やっぱりこっちは四六時中悩んでるのでいろいろしてもらっても余計なお世話だったり既に分かりきってる情報なことが多いんですが、その中でも気にかけておいてもらえる、というのは助かります。
どうしても痒くて耐えられないときは声をかけてもらったり避難させてもらったりすると少し楽です。よき理解者でいてもらえるとありがたいですネ。
2.アトピーご本人へ
アトピーの人に言いたいのはやっぱり無理はしないことかな。活動中は痒くなりそうなシーンを避けるようにして常に体力的にも精神的にも余裕があるように心がけたいね。
体力的にも精神的にも余裕って・・・アトピーじゃなくても難しいよ。
そうなんだけど。。。僕帰りの電車の中では耐えられなくてボリボリ掻いてしまっていたな~と思って。
あとはやっぱり食事かな。脂っこいものは避けて日本食がおススメだよ。毎日ヨーグルトもいいね。腸内環境が整理されるから。
結局どこにでも載ってる情報しか言えないわけね。
ぐぬぬぬ。
部活動に関しては出来るだけ痒くなるシーンを避けるようにしてください。私生活や食生活に関してはどこにでも載ってるような情報に帰結してしまいますね。やっぱりどこにでも載ってるってことはそれが一番なのでしょう。
食事に気を付けたりしっかり睡眠したくらいで治るものではないでしょうから、ストレスをためないように心がけてください。たとえそれがよく掻くことであっても仕方ないと思います。
3.私の経験
アトピーの人が知りたいのはやっぱりどうしたら治るの?ってことだと思う。僕もね、1万円もする意味不明なクリームを買ってしまったり、ステロイドを塗りたくったりいろいろしてきたけど、自分なりの解にはたどり着いたんだ。
じゃあ今は吹奏楽部にいた頃より苦労してないんだね!早く教えなよ!
うん。ズバリ漢方薬だよ。それも保険の効かない自由診療のクリニックでもらってるやつ。値は張るんだけど漢方薬っていうのは少しずつ身体に蓄積されていくものだから飲めば飲むほど良くなっていくんだ。
でもさ、いろいろ治療を試してきた人って疑心暗鬼になってるんじゃない?
それな。だからいろいろ試して納得する治療にたどり着くのが一番だね。ネット上に転がってるいろんな情報や療法にお金を出す人もいるかもだけど、悩みを持った人は金稼ぎのターゲットにされやすいって法則があるから注意してね!
それでアンタも吹奏楽に悩んでる人をターゲットにこのサイトで金儲けしようって腹なのね。
そ、そんなこと考えてないよ!
私は漢方薬を飲みだしてから少しずつ少しずつ良くなっていきました。大学生の時はあまりの痒さで朝の6時ごろまで寝られなかったりで引きこもりがちでした。アトピーがなかったらもっといい人生が歩めていたのに、もっと時間を有効に使えたのに、という思いはありますが、こういう症状を持ってたからこその出会いもありました。今辛い人は長い目で見ていろいろ治療を試してみてください。
4.おわりに
あれはね、本当に絶望するよ。あまりに痒いと「死ぬまでこんな調子なのか」って。「なんで生きてんだ」って。
吹奏楽でそんな人の気持ちも晴れやかにできないかなぁ?
そういうことも視野に入れて僕たちはここで情報をお届けしてるんだよ。
上手くまとめたわね。
アトピーの問題ってすごくデリケートなのでこうして書き起こすのにも迷いがありました。私は今でこそ痒みは少なくなりましたが、当時は本当に本当に辛い日々でした。今その目に合ってる方も少しでも良くなるように祈っておきます。