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4拍空振りはダサい?

曲の頭や次の楽章が始まるとき、実際の音の前に指揮者は空振りをしますよね。奏者に対して「せーのっ」というアレです。あれって4拍?2拍?1拍?・・・指揮者によってそれぞれでしょう。

コンクールなんかではいろんな指揮が見られますが、わたしも思うところがあるのでコラムとして取り上げてみます♪

ルカちゃんさ、先生の指揮に対して不満とかないの?

ん~。。。もっとおもしろい指揮してほしいかなぁ。すっごい楽しそうに振る人たまにいるじゃん。ああいうのがいい!

あーいいよね。見てるこっちも楽しいもんね。

じゃ、今日は指揮についての話ね♪

1.4拍空振りはダサい!?

これはあくまでぼくの意見なんだけど、空振り4拍は正直言ってダサいとおもう!

どうして?4拍もあったら分かりやすいからいいじゃない?

それはそうなんだけど、そう思わされたエピソードがあるからちょっと紹介するよ。

パルセイションの悲劇
これは私が高校生の頃の話ですが、コンクールの課題曲で『パルセイション』を演奏した年がありました。ホール練習にて本番のスケジュール通りに演奏をした時のことです。

15分間の舞台袖での待機を経て立った舞台でパルセイションの冒頭は2拍の空振りから始まりました。音楽が始まるはずなのにホールには「シーン・・・プスプス」という音が聴こえました。この曲は低音楽器の音量指定「p」から始まります。涼しい舞台袖で15分間音を出さなかったのでいざ舞台に立っても「p」の音が出ませんでした。

え!?ちょっと待って!めっちゃ下手じゃん!てか舞台袖で楽器に息入れときなさいよ!

まぁまぁ汗。下手かもしんないけど続き聞いてよ(;´・ω・)

先生の怒号がとんだあと、すぐに対策が話し合われました。チューバの部員は「冒頭の空振りを4拍にしてほしい」と言いましたが、顧問の先生はそれを拒否します。その理由が「ダサいから」でした。

状況的にはダサいとか言ってる場合じゃないんだけどね。でもこのときこの理由がぼくの中にはスッと入ってきてそれ以来4拍の空振りをみると「ダセーなおい。」って思ってしまうんだよね。

(何拍空振ろうと指揮者の勝手だと思うけど)

ところでその『パルセイション』ってどんな曲なの?

↓これ、聴いてみて。パルス(鼓動)がうねりを繰り返しながら拡大していくんだ。

へ~・・・てかトランペットにトリルあるじゃん!珍しい!

ね。最近はこういうそーっと始まる課題曲があまりないね。

話逸れてる!

あぁ、そうだった。そんなのもあってダサい感じがしてしまうんだよ。体育の授業でさ、棒高跳びするとき助走つけるでしょ?あの距離が今の2倍あったらルカちゃんどう思うよ?「いやいやいやいや!そんなにいらねーし」でしょ?

うん。まぁ棒高跳びは体育の授業でしないけどね。


私は4拍の空振りは苦手です。演奏するのも含めて。ただ、これは好みの世界でもあるので、正解はあっても絶対はないと思います。指揮の空振りについてネット上にはどんな情報が転がってるのが調べてみました。次行ってみよー!


2.空振り(予拍)を調べてみた

ここまで言っておいてね、実は「4拍こそ至高!」「4拍が一番いい!」みたいな現実が待ってたらぼくawayになっちゃうからちょっと調べてみたよ。

早く紹介して!

うん。まずは予備拍は1拍で十分!って意見だよ。

(略)そのなかでも曲のテンポを安定させるために、4拍空振りや、2拍空振りをしてしまう指揮者が多いです。極端な話(私に言わせれば極端でもなんでもないのですが)通常、予備運動は1拍で充分なのです。

 たとえば、アウフタクトのない4拍子の場合、1、2、3と心の中でカウントし、右手が動き出すのは4拍目の瞬間でいいのです。4拍目に動き出してから(腕は上へ)、次の1拍目に腕が降りて来るまでが、1拍の長さですから、2拍目のタイミングは演奏者にも予測がつくはずです。
このように、1拍の予備運動でテンポの指示は出せるのです。 引用元:指揮法教室 実践編その1

これ、絶対熟練者の意見だよ!私1拍だけじゃテンポつかめない自信あるもん!

あんまり堂々と言えることじゃないよそれ(;´・ω・)

(略)一般的に”よはく”と言う行為ですが、”予”拍と”与”拍の2種類の意味を持つと私は考えます。”予”は指揮者が1拍目を叩く為の予備動作。”与”は演奏者に曲のテンポと曲調を与える動作。

何気ない動作ですが実は重要な動作なんです。ですから演奏者も1拍なり4拍なりから、テンポ及び奏法を読み取る努力をしなければいけません。逆に指揮者はこの事を考えて振らないといけませんね。くれぐれも”余拍”にはならないように…。 引用元:無題 空振り

私たちも指揮から意図を汲み取れるように頑張らないとなぁ。。。他には?

ん~・・・それがだね、指揮について書いてあるページはたくさんあるんだけど予備拍について書いてるのはあまりないんだな。だからこの辺でどうでしょう。

ま、いいけど。それよりさ、この空振りのことは『アインザッツ』っていうの?

あーうん。そうだね。↓これ。知恵袋の回答

(略)指揮のメソッドの世界では《フレーズの入りを示す棒の振り方》という意味で多用されます。『…を出す』『…を示す』という使い方です。
指揮者はその次の拍から始まるフレーズが揃った状態で出るように、また、どんなテンポ・音色音質・曲想で演奏するかを伝えなければなりません。指揮者の力量が試される瞬間でもあります。
《予備拍》や《アウフタクト》にも近い意味合いが含まれています。(決して同義ではない) 特に長い休符のあとに始まるフレーズで用いることが多いです。 引用元:知恵袋より アインザッツの意味とは?

1拍だけの予備運動で大丈夫という意見がありましたが、そういうのはプロや大人、ハイレベルなスクールバンドの話だと思います。世にあふれる中高生の吹奏楽部には2~4拍の予備拍でいいんじゃないでしょうか。


3.Suipedia的な見解

ぼくはやっぱり4拍もはいらないと思うけどね。予備拍に。

まー言われてみればそうなのかな。。。

こういうと偏見というか先入観でしかないんだけど、なんかあまり上手じゃない印象を受けるんだ。

失礼なやつね!

2拍空振りだったらまだ『①吐いて②吸って』っていう意味を拍に持たせられるけど4拍空振るときの1,2拍目っていったい何なの?っていう疑問があるんだよね。やっぱりあれはいらないと思う。そうするくらいなら2拍以下でテンポをつかめる訓練をした方がいいと思うな。

でも指揮者と奏者の間だけで何か取り決めがあるかもしれないじゃない!

いや、だったら全然いいんだよ。ただの惰性で4拍もかけるのは違和感しかないっていうのがぼくの言い分だからね。

分かったぁー・・・にゃっ♪


4拍の予備拍で振ってる指揮者の方は御一考ください!形からでも上手なバンドの仲間入りをしよう!


4.おわりに

指揮についてはまた記事を書きたいなぁ。指揮棒はいるのかどうかとか。ステップアップするための表現法とか。

アンタさ・・・

指揮やったことないじゃん!!!

いいんだよ。ぼくは正しい考えをネットに流すためにやってるんじゃないから。自分の想いをよだれと一緒に白目剥きながらネットに垂れ流したらいいんだよ。

よだれと白目は余計だし・・・。
ま、誰かの参考になればいっか。

そそ、考えるきっかけになればいーのっ♪


『4拍空振りはダサい?』でした。
指揮そのものの慣れや考え方によって変化していくと思いますが、指揮者と奏者の間でストレスフリーな関係性があれば音楽にも表れてくると思います。

指揮が分かりにくいと思う奏者の方は指揮者に一言言ってみよう!


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