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ソロは誰が吹くべきか ~2つの視点~

ソロを吹く人の決め方ってあなたの所属する吹奏楽部ではどうなっていますか??3年生がやるとか一番上手い人がやるとか様々だと思いますが、そんな中で納得できていない方もいるかもしれません。その辺り、この記事では解説したいと思います。

うーん・・・!僕は納得してないよ!(怒)絶対ルカちゃんの方が上手く吹けるのに!

仕方ないよ。先生があぁ言うんだし。

やっぱりソロの決め方を考え直すべきだよ!

でもなぁ。。。先輩の顔も立てないと。

1.Solo担当を決める2つの視点

学校の吹奏楽部の現場でソロは誰が吹く?っていうのは二つの決め方があるんだ。

ふんふん。うちのクラブの決め方ではモブッちは納得していないと。

そうそう。ソロの担当を決めるときの2つの視点がこれ↓だよ。

  • 教育重視 ~みんなに優しい~
  • 音楽重視 ~実力を優先~

えーっと。。。教育重視はみんなが吹けて、音楽重視は上手な人だけ吹けるってこと?

ざっくり言うとそういうことだね。詳しくは次章以降に譲るよ。
僕は教育重視なんてクソくらえだって思うんだけどね。やっぱりソロっていう経験をさせてあげるなんて視点でやってると上達しないんだよ。だいたいね・・・

次章以降に譲るんでしょ!


ソロ担当を決めるときの考え方はザックリ分けて以下の2つがあります。

①教育な視点
②音楽的な視点


次章以降で詳細についてご説明しますが、どちらに重きを置くかでクラブ内のカラーや全体の向上心にかかわってくるものだと思います。この記事を読み終わった後で、どちらがあなたに合ってるか、あなたのクラブに合ってるかご一考いただければと思います。


2.教育重視 ~部活動は教育現場~

部活動が教育現場であるってことは周知の事実だと思う。

学校で行われてるしね。

そうそう。で、『教育』っていう枠にはめ込んで考えると曲中のSoloはみんなに経験してほしいものなんだよね。あくまで例えばだけど、3年生になったら無条件で吹かせてもらえて、2年生は我慢しなさい!みたいなことも起きるんだよ。

冒頭の話だよね。アンタは納得してないの。ちなみにこれはメリットとかデメリットってあるの?

2-1.メリット

選曲にもよるけどソロが高確率で回ってくるっていうのはメリットだよね。後で説明する音楽重視の方は上手な人が独占しちゃう恐れもあるわけだから。

「卒部するまで一度も回ってきませんでした!」じゃ悲しいもんね。

一度ソロを吹かせてもらえた時点では下手だったとしてもそこでその快感に目覚めて練習に励みだすこともあるわけだからこれはこれで大きな意義があると思う。

おー!これでいいじゃない!私を差し置いて選ばれた先輩だってこれから上達するよきっと。

2-2.デメリット

これはメリットの裏返しになるんだけど、特別努力しなくても回ってくるんだったら向上心やSoloに対する執着心が薄れちゃうよね。

チューバの人が聞いたら怒りそう。。。

あと、飛びぬけて上手い人は「私が吹くべきなのにいぃぃ!!」ってやきもきするかもしんない。ルカちゃんだね。

そ、それほどでも~(n*´ω`*n)。


教育重視でSoloを決めるとみんなに回したい/経験してほしいという観点から、ある程度腕があればみんなに回そうという発想のもと決定することになります。
向上心を刺激しないやり方であるというデメリットはありますが、一度のソロを機に上達したい!と思うようになることはあるかもしれません。

でもそれでも次のソロは違う人に回るから・・・ん~難しいですね。

ソロの話じゃないですが、私が中学の頃は2nd,3rdは1・2年で3年になったらやっと1stを吹かせてもらえるというシステムでした(どの曲も全部1stで固定)。
性分やスキルから1stを好まないということもありますから、部やパートの方針で本人の意向が無視されるやり方は考え物だと思います。


3.音楽重視 ~舞台の上では表現者~

さっきちょろっと出たけど、こっちは実力重視だね。音楽として考えたとき誰が吹くべきか?答えは決まってるよ。

一番上手な人が吹くべき!!

ピンポーン。そうだね。学年や部内の立場なんて関係なしで純粋に音で決める!これぞあるべき姿!

なんだか嬉しそうね。これもメリット/デメリットあるの?

3-1.メリット

一番上手い人/ふさわしい人がSoloを吹くわけだから自然と競争性が生まれるよ。切磋琢磨しやすいやり方だと思う。

確かに!サボってたら永遠にソロが吹けないわけだ。

そそそ。それに実力主義っていうのは頑張った分だけ評価されるわけだから不平等なようで実は平等が守られるね。Soloが誰かに独占されてもその人が頑張ってるんだから然るべきだよ。3年より上手い2年がいてもおかしくない、つまりルカちゃんだね。

もー!褒めすぎたら逆にいやらしいよ!

3-2.デメリット

たまにさ、パートに一人飛びぬけて上手な人がいるケースってあるじゃん?練習してどうにかなるレベルじゃないような。そうなると完全にその一人に独占されちゃうんだよね。

まーそういうシステムだから意に沿ってはいるんだろうけど。。。周りはふて腐れたりすねたりするかもね。アンタみたいに。

(ぼく、腐ってる・・・?)そうだね。案外、部員本人より親御さんがおもしろくないかもね。

そっかぁ。。。お母さんたちは自分の子の晴れ姿が見たいもんねぇ。


実力主義でいくと最も腕のある人が担当することになります。特定の一人に偏ってしまう可能性もありますが、パートのみんなで切磋琢磨しソロを取り合うというのは理想形です。

周りのみんながライバルになるわけですからより練習に身が入りますネ。
ここまでは部内の人を対象とした話でしたが、実力主義が誰にとって良いかというともちろんお客さんです。選りすぐりのSoloが聴けるわけですから。


4.おわりに

はい、じゃあ先生のところ行く?「私の方が上手いから私にやらせてください」って。

うーん。。。やっぱり今回は先輩に譲るよ。いつもお世話になってるし先輩の晴れ姿も見てみたいからさ。

ルカちゃん。。。やっぱり僕のパートナーだけあって優しいなあ。(ホロリ)

(今日はやたら褒めてくるわね。何かほしいのか?)


教育重視と音楽重視、誰の観点で決めるかで選択は大きく分かれます。顧問や部員であれば部内で決めた方針になるでしょうし、保護者であれば我が子の晴れ姿を見たいでしょう。

一般のお客さんだと最も上手な子がSoloを担当してくれると嬉しいです。どちらかを主な方針としても場合によっては柔軟な選択が迫られることもあるでしょうから、皆さんが納得できる形で決められるといいですね。


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