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マーチ「クローバー グラウンド」 TP解説 その1

マーチ「クローバー・グラウンド」のトランペットについて冒頭からTrioまでを解説します!

マーチ・スカイブルー・ドリームの解説はこちら
ある英雄の記憶~「虹の国と氷の国」よりの解説はこちら

クローバー・グラウンドの解説をするよ。

略してクログラ~♪

略さんでいい!手元にパート譜とフルスコア用意してね。

じゃあいってみよー!緑の芝生に転がるよ~♪

冒頭 堅実に始まりを告げましょう

この曲はトランペットにとってかなり優しい始まりになってるね。よくある高らかに華やかに始まる感じじゃないし。

G(1st,2nd)とE♭(3rd)だもんね。ありがたや~。

よくあるトロンボーンと一緒にスタートってパターンだからパートの垣根を超えて一緒に練習しようね。セクション練習だよ。

出たよ~。本当多いね。トロンボーンとセットは。

楽譜自体は簡単だから音程やバランスに注意して吹いてね。この1小節目が呼びかけだとしたら2小節目でホルンがそれに応えてるんだ。

じゃあホルンも交えて練習した方がよさそうね。ここで吹き方がチグハグになっちゃったら冒頭から台無しだよ。。。

あと2小節目は最後に8分休符あるでしょ?ここちゃんとブレスとってね。

言われなくてもとるよ~( ゚Д゚)

こういうところって全音符で休符なしのパターンも多いでしょ。だから曖昧にしないでね!って言ってるんだよ!

あ、そういうことね♪そうするとAまでのファンファーレも全力で吹けるわけだ。

そうそう。で、3小節目の1stはオクターブ落ちるでしょ?FからFに。この下のFは結構不明瞭になりがちなんだ。
①オクターブ落ちる。
②クレシェンドを控えたアーフタクト。

っていう2点のせいで。

なるほど!音は下がるけどテンションまで落としたらダメなんだね。

うん。4小節目の吹き方はとっても重要だね。テヌートなのか、アクセントなのか、クレシェンドはどうかけるのか。

5小節目はみんな同じ音型になるからちゃんとそこを意識してもっていきたいね。

そうそう。で、5小節目は休符をちゃんと守りましょう。一瞬だけど誰も音がない瞬間があるとフレーズが締まるからね。Aからの柔らかなメロディとの対比って意味でも大切にして!

ここって最初からフォルテッシモなんだね。

正直言うとそんなに頑張らなくていいよ。この曲に限らないけど音量の指定はあくまで目安だから厳密に守る必要はないんだ♪

そうなんだ!今まで「ffだからもっと出して!」とか言ってきたけど、曲の雰囲気や構成で考えた方がいいの?

うん。この場合、まず冒頭からそんなに全力で吹くことはないし、Aからは薄い構成になるからリラックスして吹くといいよ。

や~音域的にも楽勝でよかったよ。余力を残しつついきまーっす♪

冒頭は音程もそうですが、音型やニュアンスがパート間や個人間で相違のないように注意して下さい。華やかに輝かしくというよりは堅実に始まるタイプなのでリラックスして吹きましょう。トランペットがリードする、ということも過度に考えなくていいです。みんなで作っていくことを心掛けてリラックスして余裕をもって演奏しましょう。

B 木管のメロディに加勢しよう

Bの5小節目からは木管のメロディにトランペットも参加するね。

はい!質問!どうしてトランペットにはスラーがないの?↓木管パートにはスラーついてるよ。(フルスコアを見比べてみてね。)

あ、やっぱりそこ気付いた?そうなんだよね。ぼくも初めて聴いた時からなんか違和感だったんだけど楽譜見るとやっぱりそうなってて。。。

つまり分からない・・・と?

いや!その~・・・あれだよ。Cからは低音がメロディを吹くからそれを予感させるような少し堅めの雰囲気が欲しいんじゃないかな(遠い目)

(しら~)

ここのメロディ自体は特に言うことないけど、シンコペーションを守って、快活に吹きましょう。

シンコペーション?

裏拍から前拍に跨ぐ音は少し強調する吹き方のことだよ。5つあるね。

なるほど!そうしたら元気よさが出るのね!アクセントつけてみるよ!

Bの途中からのメロディは簡単です。だからこそボロが出ないように確実に演奏できるようにしておきましょう。最後の音も綺麗な長3和音ですので、しっかり合わせてください。全体のバランスによっては各パート一本でもいいかもしれません。

C 音程を揃えて低音群をサポート

Cは4小節しかないね。低音の人、残念!

別に残念ではないでしょ。。でも確かにこういうところって8小節くらいは用意してある曲多いよね。

うん。ここ、トランペットはメロディじゃないからそこんとこ注意してね。そんなに頑張らなくていいし、音程が揃わないくらいなら各パート1本でもいいくらいだよ。

音程ね~。。。楽譜自体は簡単なんだけど。

そうそう。簡単に吹けちゃうからサラッと流してできた気になってしまうけど、実はこういうところで差がつくんだよね。音程をちゃんとそろえるにはまず↓こんな風に楽譜を改造して一音一音合ってることをゆっくりのテンポから確認してね。

全音符にしたらただの基礎練習だね!音型を合わせるのは最後でもできるから。

それからCの2小節目と4小節目の最後の音は少し違うってことも意識して!

4小節目の方は次から流れが変わるからキチッと締めておきたいんだよね。

そそそ。ニーブラぁ!

いや・・・。あ、締めたのね。。。

Cは課題曲マーチには必ずと言っていいほど出てくるパターンです。吹き方よりバランス・音量よりも音程・音色を揃えることを最優先してください。なんとなく流してしまいがちなこういうフレーズにこそ結果を変えるチャンスが埋まっています!しっかりと掘り下げて他のところにも生かしてください。音程が揃っていると全体的に統一感が生まれサウンドもクリアになります。

D やーんぱぱー。強弱で起伏を表現

Dの最初2小節は木管の可愛らしいメロディだね。金管がやってもああはならない。なんかこう、慈しむような、音を撫でるように吹いてほしいよ。

そこに力強く現れるのがトランペットね!

そうそう。「ヤーーンッパッパーー♪」って。

なに?「ヤーーンッパッパーー♪」って。

いや、これぼくが中学の頃の顧問だったら絶対やーんぱぱーって歌うだろうなと思って。先輩がよく陰で「やんぱぱーってなんやねん(笑)やんぱぱーて」って言ってたの急に思い出したよ。

(どうでもいいー・・・。)

それにしても今のところトランペットには優しい楽譜だね。

最後まで続いてほしいよ・・・。

Eの2小節前の音は4分音符と言いつつ、短く吹きましょう。あと、他パートのここの下降する音好き。

いいよね~!

この2小節間だけでもmp~ff~mfっていうクレシェンド、ディミネンドの起伏があるからそこはちゃんと意識してね。(パート譜では分かんないよ)

なるほど、そういえば作曲者の鹿島さんが会報吹奏楽で「もともと練習曲として作りました~」的なこと言ってたけど本当にそんな感じね。

そうそう、練習でいいんだよ。本番でもメトロかけて演奏したらいいんだよ。

それはダメぇ!!!

ここの「やーーんぱぱー」は力強く、待ってました!と言わんばかりの勢いで入りましょう。そういう性格が強ければ強いほど前2小節の木管の優しさとの差が表れて表情が豊かになります。そしてEの2前からはまた全員でまとまるところへと回帰するわけです。Eへと勢いづけるためにもメリハリをもって役割を意識して演奏して下さい。

E 3rdが楽しいんですよ3rdが

Eはメロディだね。

1stの人は4小節目あたりちょっとしんどいかもね。

これ、3rdが絶対一番楽しいよ。この手のメロディっていつもそう思う。

えー・・主旋律の方がいいじゃん!

いや、いいんだけどね、ハモリの方が技巧的というかテクニカルというか単純じゃないというかアクロバティックというか・・・とにかく楽しいんだよ!

あーなるほどね(何言ってるか全然分かんない・・・)

でも始めたばかりの1年の子に当たってたりしたら7~8小節目はしんどいかもね。

そんなときは上手に楽譜を組み換えるといいにゃ。にゃにゃにゃ。

まーあまりおススメはしないけどね。こういうところに成長するチャンスがあるわけだからさ。

ふーんだ!

Eはメロディなのであまり難しく考えないで気持ちよく吹いてください。ところどころアクセントやスタッカート強弱記号がついていますが、表現として自然な範囲内でやりましょう。アーティキュレーションを守る・楽譜通りに吹く、というよりも気持ちよくメロディを歌う、ということができていれば各記号は勝手に表現されます。歌い方を研究しましょう

F パート間の呼応とTrio前のフィニッシュ!

Fまで来たよ~。

来たね~♪イエー!

って言うてる場合か!ここは結構難しいんじゃないの?

ちょっとアーティキュレーションが複雑だよね。

そうだよ、おっきくなったりちっちゃくなったり最後は1stが追いつめられる~。。。

ま、一個ずつ解説してみるよ。
まず↓ディミネンドがあるけどこの↓音の音量はちゃんとキープしてね。キープしてからディミネンドだよ。出した瞬間から小さくし始めないでね。あくまでこの音の音量はfだよ。

fp(フォルテピアノ)クレシェンドとかでよくやっちゃうやつよね。

うん。で、このディミネンドはそんなにかけないで。ここの強弱記号って音楽を静かにしたいとか、盛り上がりを表現したいタイプのものではないんだ。

強弱記号ってそういう役割じゃないの?だったらなんであるの?

ここの場合、Fの8小節間っていう大きな単位で見てみるとあまり起伏はないんだよね。それよりもトランペットが小さくしてる間にはホルン&サックスが応えたり低音群が出てきたりするから強弱というより遠近のイメージに近いんだ。音が遠くなったり近くなったり、その中で各パートが呼応しあってるのを表現できると聴いてても意図が伝わってくるよ。

なんかよくわかんないけど・・・『トランペット→サックス&ホルン→低音群』の流れが綺麗に聴こえたらいいんだよね!?

そゆことー。んでんで、5小節目からは1stが厳しいね~。

首を絞められたようにだんだん音がきつくなっていっちゃうよ。

ここはもう練習しろ!としか言えない(;´・ω・)ハイトーンにお困りの方はこちら。
それから↓このリズムってFだけでも5回出てくるでしょ?だんだん緩くならないように気を付けてね。同じリズムは意識していないとなんとなく吹きがちだからね。

分かったよ。で、ここを乗り切ったらいよいよTrioだね。

Trioからはスーパードリームタイム!

スーパードリーム・・・タイム?

Fはセクション間の呼応を表現しましょう。そのため、音量は小さくではなく遠く、大きくではなく近くという考え方が私の中ではしっくりきます。ここも聴かせ方、表現方法を研究してみてください。

おわりに

冒頭からFを解説したよ。どう?

うん。これも結構楽しい曲だよね。無理せず基礎練習ができるしさ。

だね。

ところでスーパードリームタイムって何?

あ、うん。ぼくの中ではGからって夢の中のお話なんだよね。ま、詳しくは続きで話すよ。

(夢の中・・・?)はーい!

冒頭からTrioまでを解説しました。注意点はいろいろありますが、気持ちよく自然に吹けるように研究してみてください。練習曲という触れ込みがあるだけあって、演奏自体は簡単です。しかし、ちゃんと仕上げるにはじっくりと綿密な練習をしないといけません。音程や音色にはこだわりを持ってメンバーで何度も練習を繰り返してください。

続きはこちら!

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