金賞を目指すなら実践したい!3つの練習法

今年も来たね、コンクールの時期が。

そうね。今年こそは金賞獲るわよ!

意気込んでるね♪去年を超えるってことはそれ相応の練習法や環境、心構えが必要になると思うけど、その辺はしっかり準備できてるの?

え?準備?・・・で、できてるわよ!
1.フルスコアを買おう!(課題曲)

一人一冊課題曲のフルスコアを買ってみよう。

フルスコアってあの全パートの楽譜がひと目で分かるやつよね?

そうそう。これがあれば他パートの楽譜もわかるから、曲の全体像を俯瞰できるってメリットがあるよ。自分と同じ動きをしてるのはどこのパートなのか、自分の裏でハーモニーを奏でてるのは誰なのか、自分に気持ちを寄せてるのは誰なのか、そういうことが分かるんだ。

いや最後のは分かんなくない?
課題曲のフルスコアを買ってみましょう!2016年現在では5曲セットのフルスコア一冊でも1200円!(2015年は1028円だったのに・・・)安いですが何度も何度も使うことになるので、費用対効果は抜群です。眺めてみたり書き込んでみたり、音源を聴きながら使ってみてください。
フルスコアを購入することについて、もっと知りたい方はこちら
→吹奏楽コンクールの課題曲フルスコアを購入する3つのメリット
2.パートを越えたパート練習

フルスコアを買おうの続きになるけど、他パートの楽譜が分かるならいっそのこと一緒に練習しちゃおう。○○パートも同じメロディ吹いてる、とかいくらでもあるでしょ?

たしかにあるけど。。。合奏じゃなくてパート練習の時間に合同でやるってこと?

そういうイメージだよ。ぼくが現役のころは似たものセクションってことで『似セク』なんて言ってたけど、メロディーに限らず伴奏とか順に重なっていくところなんかもこういう練習を取り入れたいね。

なるほど。あまり上手くないバンドなんかはサックスとトランペットが違うノリで同じメロディを吹いてたりするもんね。

そうそう。コンサートでお客さんに手拍子してもらう時って年寄りと若者で刻むビートが違ったりする、あの感じだよね。

そこまで極端な違いではないと思うけど。。。
複数パートで同じメロディーだったり協力して伴奏を務めたりするケースではそのメンバーだけで集まってそのフレーズだけに限定した練習をしてみましょう。
パート間の垣根を越えることはもちろん、場合によっては[クラの2ndとトランペットの2nd]や、[低音パートとトロンボーンの3rd]など個人単位で集まって練習するケースも出てきます。
そうなると自分の楽譜を全うすることにより責任感を持つようになる、というメリットもあります★
3.録音機を駆使しよう

最後はこれだね。録音機。ルカちゃん、去年のコンクールは本番までに自分たちの演奏を何回くらい聴いたの?

え?たぶん・・・ゼ・・・ロ・・・?

出た!中学のときのぼく。そうだよね。一度も自分たちの演奏を聴くことなく本番の舞台に立つ、そんなのは去年で終わりにしよう。個人練習でもパート練習でも合奏でも録音機を使ってどんな演奏をしているのか客観的に聴いてみようね。

そこまで言うってことはオススメの録音機なんか、教えてくれるの!?

いや、それはまだ調べが進んでなくて・・・。

爪が甘いわね。
録音機を使って自分たちの演奏を客観的に聴いてみる習慣をつけましょう。個人/パート練習でも使えますが、合奏の録音は特に大事ですし、自分たちが日頃の練習でどれほど曲に磨きをかけられたかの確認作業にもなります。
日々の進歩を実感しながら練習に臨めるよう一周や隔週の感覚で定期的に録音してみるとモチベーションの向上にもつながります。
『録音する』という行為は料理で言うところの味見と同じです。実際に食べてみて(聴いてみて)足りないところや過剰なところを調整していく作業です。トライ&エラーを繰り返して理想の演奏に近づけましょう。
4.おわりに

あーっ早く本番を迎えたい!

焦んないでよ!今年はちゃんと自分たちの演奏を聴いて練習に活かすんだから!

聴きすぎても現実を思い知って落ち込むけどね。

やる気を削ぐようなこと言わないの!
もしもやったことがなかったら、
①課題曲のフルスコアを活用
②似た者同士でセクション練習
③録音機を駆使
を実践してみてください。慣れないうちはヤキモキするかもしれませんが、軌道に乗っていくと、きっと自分たちのモノに出来ると思います。夏に向けてファイトでーす♪