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コンクールで他団体の演奏の感想を書かせるのやめた方がいい

コンクールやアンサンブルコンテストなど、たくさんの団体の演奏をたて続けに聴ける機会で感想を書く用のプリントを渡しちゃってる先生とかいませんか?

渡されてしぶしぶ書いてる生徒の方、いませんか?

私はアンサンブルコンテストで書かされたことあります。

は~めんどくさいな~

どうしたの?

ん?いやね、先生がコンクールで他団体の演奏聞くときにこれ書けって・・・。

出た!感想用紙!それは確かに面倒だっ・・・!

1.観賞中に余計なことを考えさせるのやめた方がいい

タイトルにもある通り、このページは生演奏を聴いて感想を書かせるのは辞めた方がいい、という主張だよ。

廃止しろーっ!今すぐ廃止だーっ!

・・・いやほんとね、面倒だよ。

ルカちゃん面倒なだけ?

ん~、面倒なのはもちろんだけど、「感想書け」って言われたら感想を考えながら聞くじゃん?あれが嫌なんだよ。

ちょっと読書感想文に通じるところあるよね。

そうそう!演奏を聴きながら余計な感情が邪魔するのよ。「なんて書こうかな」って。

本当にいい演奏だったら、そんなの考えるまでもなくあふれてくるんだけども。

だね、純粋にただ聴くっていうのを阻害する効果があるよね。

これってどうしてこんなことさせるか考えたことある?

どうせあれでしょ。「寝ずに聴いてほしい」とか言うんでしょ。「他団体の演奏は勉強になる」とかさ。

たしかにそれはある!「感想を書くという行為」が抑止力になってるね。

でもな~~しっかり聴くためのものがちょっと妨害してるような気もするんだな~本末転倒じゃん。

だいたいさ!コンクール当日なんか朝早くから起きて緊張して舞台に立つのにさ、余計な心労かけさせるなっていうの!

本番終わったあとは?

それはそれでゆっくりしたいじゃん!
もう半分はOFFでいいじゃん!


感想に抵抗する理由としては

①それ自体が面倒くさい
②純粋に演奏を聞けない

が挙げられます。 もちろん、その課題を出す側にも言い分はあると思うので、次の章ではその観点からも考察していきます。


2.この取り組みのメリットとデメリット

メリットとデメリットも考えるらしいので、考えてみます。私はいらないと思うんだけど。

2-1.メリット

さっきも話に出たけど、「眠らせない」っていうのがあるね。

それさぁ。。。そもそもメリットじゃなくない!?

ちょっと言っていいかな!?ウトウトしながら無理やり起きて感想考えながら聴くのってむしろデメリットじゃない!?感想用紙のもたらす弊害じゃん!そんな状態で聴くなんて演奏者に対しても失礼だよ!

(なんで眠たいのが前提になってるの・・・)

そんな指導者ド畜生だよ!

ま、まぁまぁ。「眠らせない」って言い方が悪かったよ。純粋に「多くない機会だから他団体の演奏をちゃんと聴こうよ」って話だね。

それならそう言お!?

あとは感想を言葉にするというのも大事なメリットだね。

ルカちゃんなんかなんでも「ヤバイ」で片づけちゃうでしょ?

そ、そうかな?確かにいい演奏も悪い演奏も「ヤバイ」で表現できるけどね。

いや~日本語ってすごいな~

そんな言葉が多用される時代だからこそ、しっかりと想いを多彩な言葉で表現する練習の場としてとらえるのは有効だと思うな。

その考え方ヤバイ!


感想を書くことで演奏をしっかりと聴くようになる、また感想を書くこと自体が音楽を言葉で表す能力の向上につながると言えます。

たしかに「感想」と一言で言っても、笑いを誘うものや着眼点の鋭さに感服するもの、絶妙な言葉のチョイスにセンスの良さを感じるものなど様々です。

学校現場というのはなにをするにも「教育」という側面がついて回りますから、それを考えるとあながち無駄な行いではないような気がします。


じゃあデメリットいくよ?

2-2.デメリット

なんといっても「純粋にただ聴くだけ」というのを阻害してるね!

何団体も聴く場合さ、やっぱり演奏中とか団体の入れ替え時に筆が走るわけだけどそれって周りの客からしたら煩わしかったりするんだよね~~。

ほら、銀行のATMでさ、うしろに行列できてるのに小さい子どもに操作方法教えてるお母さんとかいるじゃん?

今アンタが教えるべきはそこじゃないから!

これに通じるところがあるって言いたいんだね。

そう!自分のことだけ考えてりゃいいって言うなら感想でもなんでも書いたらいいと思うよ!?でもコンクールの会場は公の場だからね!まずマナーでしょ!?

「周りに迷惑をかけない」この基本が成り立ってて初めて安心して演奏が聴けるわけじゃん?

それを自分たちでぶち壊してたら世話ないよ。

あとはさっきも言ったけど、これを書かせることで眠らずに演奏を聴くことができるっていう主張も大間違いだからね。それはもはや鑑賞じゃなくて拷問だから!

だいたいさ、寝たらいいじゃん!大勢の人が一生懸命頑張ってきた演奏をBGMに睡眠がとれるって最っ高に贅沢じゃない!?

なんていうかなー、この感想用紙っていうのは「人をコントロールしようとするやり口」じゃない?そこが気持ち悪いのよ。

デメリットというよりはただの一方的な愚痴のように思えるけど・・・。


デメリットでした。デメリットというか弊害という方が適しているでしょうか。

①感想を書くために行う所作が周りへの迷惑になる
②純粋に音楽を聴くということの邪魔になっていないか

2つ目は疑問形ですが、大きく外してはないでしょう。


3.どうしてもやりたいならこういう方法をおすすめする

ここまでで感想を書くことの良い点や悪い点をあげつらってきたわけだけど、生演奏聴きながら感想を書かせるのは辞めた方がいいな、という考えに共感できる部分もあったと思うんだ。

そうだね、廃止だね。決まりだね。

ちょ、ちょっと待ってよ。汗

そうはいっても、音楽を聴いて言葉に残すという課題にも一定の効果はあるからどうにか妥協点を見つけたいところだよ。

ふんふん。どうするの?

そうだね、やるんだったら本番の演奏はおとなしく聴いて感想を書くのは後日CDで聴いてじっくりするといいよ。

まぁ?それならまだいいかな。何度も聴き返せるし。

本番の演奏を一回聞いただけで感想に残すって結構非効率だよね。

そうなんだよ。審査員と違ってなに書いたって誰にも影響ないんだからそんなわざわざ緊張感が増すことはさせないでほしいよ。

そう思うと審査員の人はすごいね。一日中演奏を聴いて評価していくんだから。

ね~。感謝だよ~。


私もやらされたことありましたが、やるんだったらCDやDVDで演奏を見て聴いてやるのがいいかなあと思います。視聴覚室を使えば涼しいでしょうし暑い夏の日にクールダウンしながらゆったりと過ごすのも練習練習の日々との違いがあって良いでしょう。

他人の演奏にしても自分の演奏にしても客観的に聴いてどこが悪いかを見つける・認識する、そしてそれを改善する術を考える、また実践するというのは練習を続けていくうえで必要になる能力です。

マナーを守って適切に取り組みたいですね。


4.おわりに

どうだった?ルカちゃん。

うん。どうって。私の意見は変わらないよ。

ホールでは静かに聴いてほしいっていうのがあるから確かにわざわざメモを取ったりするのはナンセンスだね。

そうだよ。心を無にして聴きたいもん。

というわけで、似たような状況におかれている方がいましたら参考にしてください。

ありがとうございました。


教育教育ってね、それが大事なのはわかるんですけど、指導にあたる方には是非とも俯瞰的に判断して適切な選択をしてほしいと思います。

今は2018/7/18ですが、昨日愛知県で熱中症で小学1年生の男児が亡くなりました。校外学習から帰ってきてからだったそうですが、そもそもこの暑さの中出かける必要は本当にあったのかと。

この記事のテーマは命にかかわることではないですが、一事が万事と言いますし、優先すべきことは何かに重きを置いて「やめる決断」も教育現場では伝えていってほしいなと思います。


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