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毎年銅賞で終わる3つの理由

毎年夏に始まり秋に終わりを迎える吹奏楽コンクール。代表争いに熱くなる団体がある一方で頑張ってはみるものの毎年銅賞~銀賞で終わる団体もたくさんあるでしょう。毎年下位大会で下位の結果で終わってしまうあなた。

なぜそうなるのか、冷静に考えてみたことはあるでしょうか。もちろん「下手だから」が原因ですがなぜその『下手』が生まれるのか、解説します。

だあああぁぁぁっぁぁぁああああ!今年も銅賞だよ~。何代続けば気が済むのよー!

あはは(笑)これは記録更新していくしかないね。

笑い事じゃないよ!どうして毎年この結果!?教えなさい!

記録更新も悪くないと思うけど。。。

1.実は練習をしていない

過去にね、いろんな団体の指導に行ってるって人から聞いたことがあるんだ。その人は一般団体の指揮者でその人の団体は支部大会に駒を進めたり県大会で終わったりって感じなんだけどね。
下手なバンドの指導者ってやっぱり下手なだけあって音楽のことをよくわからないままで指導してるんだ。

下手だからそれはそうなんでしょうけど。。。どうしてそれがタイトルの『実は練習をしていない』になるの?ちゃんと練習してるんだけど?

指揮者の中に「こういう音楽に仕上げたい」っていうのがないまま指導をしてるんだよ。そうなると、早い段階でなにをしていいかわからなくなるんだよね。音程が分かる耳を持っていない、音色の重要性を分かっていない、アタックが綺麗か判断できない、音のしまい方にも無頓着、ダイナミクス(音量の強弱)もつけられない、歌うこともしない、スコアもロクに読めない、曲が通せたらとりあえず良しとする、そんな人が何十人の部員相手に指導をするんだよ?どんな指導になるよ?

そこまでなにもわかってなかったら・・・とりあえず何回も吹かせるとか?

そうそう、そうなんだ。わかってる人間が指導に行くと、まだまだやることはあるのに「もうやり尽くした」「お手上げ」って状態になってるらしいよ。そんな人の指導が『練習』になるわけないんだよね。何回も吹かせてみて、それっぽい指摘をして、って風に『練習っぽいこと』はするけど、それでコンクールまで着実に上達するわけがないんだよ。

どうりでね、練習時間と実力が全然釣り合ってないと思ってたのよ。これだけ練習したのにこの結果!?って。まさか練習してなかったなんてね~。

ルカちゃんが練習時間中に友達とだべってるところ、頻繁に見たけどね。

う、うるさいよ!!


生徒にやる気があるという前提をクリアしていれば、上達しないのは指導者による責任が大きいです。音楽経験が浅い、特に興味がない等の理由で音楽を分かっていないと曖昧でいい加減な指導しかできず、毎日たいした上達もせずにそのままコンクール本番を迎えてしまうことになります。

指導者が変わることで全国大会に進む団体がありますが、その逆も然りです。指導者の存在はとても大切ですから、毎年下位大会で銅賞に終わる方は「指導者は音楽をわかっているのか」「完成形のビジョンを描けているのか」というのを確認してみましょう。もちろん、生徒ひとりひとりの努力も欠かせません。


2.先生が気を遣ってる

これはぼくが中学の頃のパターンなんだけど、先生はずっと声楽をやってたとかで音楽には割と詳しかったんだよね。

ほう。だったらさっきの『指導者が無知』っていうのはクリアしてるじゃない?それでもダメなの?

いやいや、そこはいいんだ。ただね、僕ら生徒がそこまで真剣じゃなかったんだよ。もちろんいい結果は欲しいけどガチの練習は求めてないというかね。あまり厳しいこと言うと逆ギレしそうな女子もいたし、先生自身が結果より生徒の気持ちを優先してる感があったから、結果的には毎年銅と銀の間をウロウロしてたよ。

なるほど。じゃあやっぱり、指導者がしっかりしてても私たちがちゃんとしないといけないのね?

そうそう。練習時間中にだべってるようじゃね、指導者がいくら優秀でも関係ないんだよ。

ぐ・・・わ、わかったわよ!私にも原因があったよ!


指導者が優秀でも生徒にやる気がないとそれもまた万年銅賞の原因になります。『やる気がない』の原因は目標や動機がブレていることにあります。毎年コンクールの練習が本格化する前に「今年はなにを目標にする?」という話し合いをするバンドもあると思いますが、このとき決まったことを部員全員にできる限り同じ温度で心に留めておくことが重要でしょう。


3.素材はあるけど空回り

あとは先生も生徒もやる気満々のパターンだね。

ちょっと待って。先生も生徒もやる気満々だったら今までのダメパターンには当てはまらないよ?なんでこれを毎年銅賞の原因として挙げちゃうの?

ん~、これはね、試験勉強とか恋愛とかイメージしやすいところで考えてみて欲しいんだけど、『努力の方向性を間違える人』っているじゃん?叶えたい像はしっかりと持ってるけどアプローチの仕方が下手っていうタイプ。

うーん。たしかにそれはあるかも。好きな女の子ができたからってナンパのスキル高めようとする男子いるけど、こっちはそんなチャラい奴お断りだしね。


やる気はあるけれど、アプローチが下手なパターンもあります。こういうケースは外部から指導者を呼んでどんどん吸収していく方法がオススメです。自分たちの殻だけに閉じこもっているとどうしても外の世界が見えません。

もっと効果的で効率性にも優れた練習法があったとすればそれを知らないで本番を迎えるのはとてももったいなくないですか?。練習で上達することはもちろん、『練習法』も自分たちのモノにすることで上手なバンドに化けることもできるでしょう。


4.おわりに

こうして考えてみると、いい演奏をするのってなかなか厳しい条件があるよね。

そうね。指導者はある程度音楽について分かってる人じゃないといけないし、生徒にはやる気がいるし、その上努力の方向音痴にならない為の羅針盤も必要だわ。

結果に頓着しないバンドもあるだろうけど、それにしても練習中に無駄話はね。。。

わかったよ!もうしゃべらないよ!


ここまで説明したもの以外にも個々の技術やアンサンブル力、合奏時の音色のブレンド感など技術的に必要なものはたくさんありますが、まずは精神面や環境面がある一定水準に達していることが必要でしょう。

・指導者の音楽知識
・奏者のやる気
・正しい努力の方向性


を意識して次のコンクールは昨年を超えられるような演奏を目指してみてください。今がとっても下手な状態だからこそ脱出するのは簡単です。少しの努力でグイっと伸びます。


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