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次に繋がるアンケートの作り方

お客さんに書いてもらうアンケートは謂わばその演奏会の通知表です。アンケートを見て満足感を得、反省し、次に繋げられるような質問項目をご紹介します。この記事を読んで次の演奏会のアンケート用紙はよく考えて作り直してみましょう!

うーん。うーん。

どったの?

みんなで次の演奏会はどんな企画を入れるかって話し合ってるんだけど、なかなかいい案がでなくて。。。

アンケート見てみたらいいじゃん。

アンケートかあ・・・ずっと前の世代から使いまわしてるから意識したことなかったよ。

じゃーこれを機会に質問項目も考え直してみようね。

1.2つの重要事項

アンケートの質問を考えるときに必ず頭に置いておいて欲しいのがその質問でなにが分かるか?得られるか?ってことだよ。

なにが分かるか?お客さんの身長とか?

意味不明なボケ挟まないでよ(;´д`)
ひとつひとつの質問にはなぜそれを聞くのかの理由が必要だよ。それが分からないとどこに活かすのかってことがはっきりしないからね。

ふむふむ。もうひとつは?

もうひとつは不要な質問はしないってこと。大概、アンケート用紙はB5~A4サイズの紙だと思うけど、プリントサイズの都合で質問数に制限があるから、必要なものだけに絞ろう。

身長はいらないと。。。

スリーサイズくらいならいいけどね。

コラ!煩悩が丸出しになってるわよ!


アンケートを作る上での重要ポイントは

①その質問で何が分かるかを意識する。
②不要な質問はしない。

の2点です。アンケートからお客さんの傾向や満足度を分析するにはこれらをしっかりと意識しましょう。次の章では回答形式についてご説明します。


2.回答形式は選択式。記述式は極力少なめに。

回答形式への注意も忘れないで。基本的には選択式にして、お客さん個々の感想や要望を引き出したい項目では記述式にしよう。

選択式にするのって、記述だと面倒くさいから?

そうだよ。でもひとつ注意して欲しいのが、選択式は記述式よりもスペースが要るってことなんだよね。例えば、「年齢は?」って質問があったとして記述式なら括弧一個だけで対応できるけど、選択式にすると、

1、9歳以下 2、10代 3、20代 4、30代・・・

って全部書かなきゃいけなくなっちゃうんだ。

なるほど。じゃあ負担にならないものなら記述してもらってもいいわね。

そうそう。集計するときに手間だけどそんなのはこっちの仕事だからね。お客さんに負担がかからないように配慮しよう。

書きやすさも考えなくちゃいけないのね。


回答形式の選択式と記述式を適切に使い分けましょう。やってほしい曲や個々の感想を聞きだしたいケースでは記述式ですが、年齢や性別、地域等のプロフィール系の項目は選択式にして真に大事な項目にきちんと答えてもらえるように工夫しましょう。


3.質問項目の例

じゃあ最後に使えそうな質問項目を出してみるよ。どこかで見たことあるようなのばっかかもしんないけど、復習の意味も込めてね★

おいっす!

3-1.あなたの年齢は?

年齢の質問だよ。これはアンケートを出してくれるときに、チラッと盗み見てサバを読んでないか尋問するための項目だね。

ぜんっぜん違うよ!単純にお客さんの年齢層を知りたいからでしょ。これによって選曲が変わったりするんだから。子連れの人が多いなら子ども向けの曲も入れてみたりとか、高齢者が多かったら演歌や懐かしソングを入れてみたりするためでしょ!

3-2.あなたの性別は?

性別だよ。これも客層を把握するための質問だね。

客層を把握するってのもそうだけど、あとに続く質問が何歳の男性/女性が答えたのかってのが知りたいんだよね。だから単純に回答者のプロフィール的な意味も持ってるわ。

3-3.この演奏会はなにで知りましたか?

演奏会にくるきっかけになったのはなにかって質問だよ。これはこちらから仕掛けた宣伝があるだろうから、それを選択肢として用意しておくといいね。

ポスター、チラシ、SNS、インターネット、チェーンメール、部員の親族/友達・・・とかだね。この中で多かった回答は次回のコンサートの広報にも重点的に使うってわけね。

3-4.どちらからお越しになりましたか?

これはお客さんがどこから来てくれたかを知るための質問だよ。年齢・性別のところで年頃のお姉さんだったらあとでストーカーできるね。

やめなさい。基本的には同市内からが多いと思うけど、ほかの地域からも来てくれてることが多かったら次回の広報活動時に足を伸ばすとか、演出にローカルネタを仕込めるとか、そういうのの参考になる項目でしょ。

3-5.楽器の経験はありますか?または現在楽器を吹いてますか?

たま~に、演奏会の最後とかに楽器を持ってきてくれたらお客さんも全員参加で合奏しましょう、みたいな演出やってるところあるけど、そういうのの参考になるね。

なるほど、「大合奏しましょう!」って言っておきながらそれまでと同じ感じで舞台の人間だけが演奏してたらさみしいもんね。あとは興味本位で知りたいってのもあるわね。

3-6.本日の演奏会の満足度は?

これは5段階くらいで、選択肢出しておくのがいいと思うよ。ただ、紹介しておいてなんだけどこの質問は別になくてもいいかな。

どうして?

満足度を知ったところで具体策を練られないからだよ。それだったら「どの曲がよかったですか?」とか「印象に残った曲、演出はありますか?」とかの方が次回に繋げられるよね。

ふむふむ。「やってほしい曲はありますか?」とかもいいわね。

3-7.自由記述欄

最後は自由記述欄だちょ。ここまでに用意した項目で網羅しきれなかったことはお客さんに書いてもらおう。特定の部員向けのメッセージなんかはよくみるよね。

そうね。でもだいたいそういうのは誰かに偏るわ。これからの活動の為の激励の言葉を書いてもらえると理想的だけど・・・。

それもそうだね。「あの黒髪ショートの子が吹いてるトランペットが素敵でした。」とかね。

あんたは注目されないわよ。
されるとしたら、わ・た・し!


ひとつひとつ質問を見てみましたがいかがでしょうか。こうやって見てみるといらない質問は一つもないですね。これ以外にも有効な質問がないか考えてみて、あれば追加してみましょう。意外な需要が発掘されることがあるかもしれませんからね★演奏同様に力を入れていきましょう!


4.おわりに

注意して欲しいのは、アンケートの回収率だよね。お客さん全員が返してくれるわけじゃないから、あまり鵜呑みにしすぎても偏った層だけの意見に応える形になりかねないよ。

それもそうね。だったら回収率を上げるための努力もしたいわ。


アンケートを工夫するだけで、次の演奏会のアイデアが広がったり練習を頑張るきっかけになるかもしれません。毎回同じものを使いまわしている団体は質問項目を見直してみたり、同じ内容でも集計方法、そこからの対策を考え直してアンケートが無駄にならないようにしましょう。


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